2023 Fiscal Year Research-status Report
教員養成におけるプレイフルラーニングを主軸とする階層的PBL型カリキュラムの構築
Project/Area Number |
22K02877
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Research Institution | Kyushu Women's University |
Principal Investigator |
谷口 幹也 九州女子大学, 人間科学部, 准教授 (30335830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 紗和子 九州女子短期大学, 子ども健康学科, 講師 (20747422)
村上 太郎 常葉大学, 保育学部, 准教授 (20762074)
蒲原 路明 九州女子大学, 人間科学部, 教授 (50942489)
藤原 伸彦 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60333564)
石川 勝彦 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (30714779)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ジェネレーター尺度 / プレイフル・ラーニング / PBL |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の研究実績は以下の通りである。 【研究アプローチI-2】PLV(Playful Learning Video)制作を通した教員養成方法を展開し、階層的PBL型カリキュラムの具体像を明確化する。階層的PBL型カリキュラムの初年次教育授業を、以下の三つのフェーズで実施する。①Playful Thinking:マインドセットの意識化と更新を目的としたワークショップ型授業の実施。②Playful Place:自発的な遊びに関する学びと協働による遊び場作り。③Playful Learning:ジェネレーターに関するワークショップ型授業とPLVの制作発表。 【研究アプローチII-2】メタ認知、反省する力、協働する力、ファシリテートする能力を養成しその力能を測るためにジェネレーター尺度を開発する。具体的には、教員志望の学生が獲得すべき能力として自発的な発想や創造を促進する「ジェネレートする力」に注目し、昨年度の研究調査をもとにジェネレーター尺度を開発した。研究アプローチI-2に示した階層的PBL型カリキュラム内、初年次教育授業「PLV制作」活動の教育効果測定をジェネレーター尺度を用いたアンケートにより行なった。教員志望の学生にとって最適な「ジェネレーター」像を体現する上田信行氏、劇団バンビ(秋月一絵子氏,井上景斗氏)、市川力氏を特別講師とした現職教員及び教員志望の学生を対象としたシンポジウム+ワークショップを実施し、ジェネレーター尺度の精度向上のための知見を収集した。 【研究アプローチIII-2】 PLVアーカイブ・学修支援サイト「Playful Place」のコンテンツづくりを実施する。具体的には大学初年次の学生が作成したPLVの分析を行い、研究協力者との対談等を動画撮影し、学修支援コンテンツの作成を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PLVアーカイブ・学修支援サイト「Playful Place」の開発が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
近年の学習観の転換に対応できる教員の育成のための方法論を引き続き探究する。「プレイフル・ラーニング」と階層型PBLを取り入れた学びの場の構想を精査し、初年次教育の授業デザインのブラッシュアップを行う。階層的PBLの核となる上級生による下級生の支援方法、能動的に学習する学生の支援方法の精査を行う。動画作成を核とするジェネレーター能力育成の教育方法の確立に向け、教育心理学的アプローチによるジェネレーター尺度の精査と向上のための調査分析を行う。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、海外調査を行えなかったためである。使用計画としては海外の教育工学、教育心理学関連の学会に研究論文を投稿すること、そして多くの識者を交えたシンポジウムを開催することえを通して、本研究課題の研究成果を広く発表公開する。
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