2023 Fiscal Year Research-status Report
オンラインでの「英語フォニックス(小中9年間)」教員研修システムの開発と実践
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22K02888
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
大野 恵理 三重大学, 教育学部, 特任教授(教育担当) (40813845)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | フォニックス / 教員研修 / オンライン研修 / 小・中学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究のテーマは、へき地の小中学校教員が、オンライン教員研修を行い、新たな教育課題「フォニックスの習得」に地域全体で取り組むシステムの開発・実践・検証・普及を行うことである。本研究は、2周目のADDIEモデルに沿って進められた。 Analysis(分析)研究者(大野)は、複数の小学校・中学校教員への授業参観や聞き取りを実施して、2022年度に開発した教材で効果的に指導できているか、分析した。今年度の分析で明らかになったことは、現場教員はフォニックスについては知っているが、系統的・効果的な指導ができないことであった。昨年度の分析では、それぞれのペースに応じて隙間時間に研修できるオンデマンド型を重視することであったが、それに加えて、外国人指導助手(ALT)とティーム・ティーチングで一緒に指導することによって、フォニックスの指導法が学ぶことができることであった。 Design(設計)分析で明らかになった通り、まずはALTとティーム・ティーチングをしてフォニックス指導法を体験してから、隙間時間に研修できるオンデマンド型のオンライン研修」のデザインした。Development(開発)本研究を実施する三重県南部のA市には4人のALT(アメリカ人3名、ジャマイカ人1名)がいる。この4名のALTに、本研究で採用したジョリーフォニックスの指導法の研修を2023年12月と2023年3月に、合計5日間実施した。 Implementation(実施) 上記で開発した教材は、A市の研究協力校で活用され、通年でフォニックスが指導された。 Evaluation(評価)評価については、実践を行ったALTと英語科教員に聞き取りを行った。フォニックス指導について、ALTが指導見本を見せることで、英語科教員が指導法を体感することが効果的で、On-the-Job Trainingになっていることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、1周目のADDIEモデルのEvaluation(改善)に基づいて、2周目のADDIEモデルを実施し、本研究はおおむね順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に研究した2周目のADDIEモデルのEvaluation(改善)に基づいて、2024年度はDevelopment (開発)、Implementation(実施)、Evaluation(評価)を行い、研究を完成する。
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Causes of Carryover |
実践を行っている熊野市教育委員会の了承を得られたことで、教材開発等について、外国人指導助手の協力を得て、自分たちで開発できたので、外部発注せずに済んだたため未使用額が生じた。未使用額の使用計画については、現地調査および成果発表に使用する予定である。
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