2023 Fiscal Year Research-status Report
学力とウェルビーイングを高めるための家庭でのタブレット端末の活用条件・方法の研究
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22K02891
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
山本 浅幸 愛媛大学, 教育学研究科, 特定教授 (70935741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 義浩 愛媛大学, 教育学部, 教授 (00321480)
露口 健司 愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (70312139)
遠藤 敏朗 愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (80824036) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ウエルビーイング / タブレット / 認知的スコア / 非認知的スコア / 家庭への持ち帰り / パネルデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目として、1年目に実施した児童生徒アンケートの集計・分析を行い、研究地域の課題とまとめ、宇和島市教育委員会及び市内全小中学校に分析結果を還元した。12月には、宇和島市教育委員会の協力の下、市内の全教員へのアンケートを実施し、2月に分析結果を宇和島市教育委員会及び市内全小中学校に還元した。2月には、1年目に引き続き、児童生徒アンケートを実施し、パネルデータを作成した。児童生徒アンケートと、教員アンケート、学力診断調査結果の紐付けを行い、本研究の目標に沿った分析を進めているところである。2年目の分析から、次のような傾向があることが認められた。 ① 自尊感情・自己肯定感・学習エンゲージメント・ロールモデル・協働的な学び等が高い児童生徒は、幸福度を高い傾向があること ② 協働的な学びを実施している学校は、学力向上につながっている傾向があること③ ICTを活用した指導方法について、協働的な学びについては、課題があること ④ 先生の「丁寧に指導」から、児童生徒の学習エンゲージメント(主体性・対話性・探究性)を高める協働的な学びが必要であること
本研究成果を、日本学校改善学会、データ駆動型教育研究シンポジウムで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究地域内の小中学校校長会での中間報告を実施し、研究への理解が深まり、データの収集が進んだ。 介入校での研修も着実に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
継続してデータの収集を行い、途中の成果を教育委員会や研究協力校へ還元しながら、連携関係をより強固なものにしていきたい。 データ駆動型教育の在り方について、先進地の取組を参考にしながら、よりよい研究を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
物品関係予算が、計画より安価であったため。 データ分析の人件費支払いが、予定より安価であったため。
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