2022 Fiscal Year Research-status Report
Design of science teaching strategies aimed at implementing 'integration' in the Society 5.0 era
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22K03006
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
野添 生 宮崎大学, 教育学部, 教授 (20751952)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 理科指導方略 / 融合化 / Society 5.0 / 科学技術が関連する社会的諸問題(SSI) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は到来するSociety5.0時代を見据えて、物理・化学・生物・地学の専門分化した既存の科目を「つなぐ」という視座から再考することを通して、日本型の新しい理科指導方略を理論的・実証的にデザインしていくことを目的としている。具体的には、科学技術に対する眼識とグローバルマインドを兼ね備えることや、新たな社会課題の構造と機能を理解・分析し、あらゆる矛盾や葛藤と向き合いながら、他者と協働的に難題を解決できる資質・能力を育成することのできる日本型学校教育に実装可能な理科指導方略について知見や示唆を得ることを目指している。 本年度は、国際的な科学教育の潮流となっている「科学技術が関連する社会的諸問題(Socio-scientific Issues: SSI)」の教育理念や指導方略について理論的アプローチの手法により調査・分析を行なった。その結果、これまでのSSIの実践研究において学習効果の検証が様々なアプローチで試みられてきたが、とりわけSSIに関連する意志決定といったシティズンシップの要素がどの程度育成されたのかを調査するのは困難であったことから、生徒がSSIに関する議論や解決を実際に行う際に論拠となる論理的思考(Socioscientific reasoning: SSR)が提唱され、「複雑性」「探究調査」「視点の捉え」「懐疑的態度」「科学の価値と限界」の5つの実践的要素から構成されていることが明らかとなった。また、探究的アプローチからSSIに取り組むことを中核とする(socio-scientific inquiry-based learning: SSIBL)モデルは、SSIを指導方略として実装化する糸口の1つとしてその可能性が期待されることも明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究計画に基づいて研究が順調に進められており、これらはおおむね予定通りに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の研究計画に従い、実践的アプローチとして授業実践データの記録・整理、理論的アプローチとして「SSI」や「NOS」の分析を引き続き相補的に推進していく。得られた研究成果は、国内外の学術界や科学技術・社会に向けて、積極的に広く発信していく。
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Causes of Carryover |
(理由)調査旅費として計上した予算が、COVID-19感染拡大防止措置の移動制限のために使用できなかったことによる。 (使用計画)次年度において、調査旅費に係る費用に補填する予定である。
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Research Products
(7 results)