2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of specialised programmes to educate school pharmacists who can contribute to health teaching in schools.
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22K03010
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
清水 真紀 東邦大学, 薬学部, 助教 (40287545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五郎丸 美智子 東邦大学, 薬学部, 准教授 (60206315)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 学校保健 / 学校薬剤師 / 養護教諭 / 調査研究 / 動画教材 / PowerPoint教材 / 睡眠 / スマートフォン |
Outline of Annual Research Achievements |
千葉県船橋市立小学校・中学校・特別支援学校・高等学校85校の,学校長・養護教諭(二名在籍校ではそれぞれ)・体育主任・保健主事・理科主任・栄養教諭(栄養士)の皆さま、および、同85校の学校薬剤師の皆さまを対象に「学校保健に関する困りごと調査」を実施した。その結果をもとに、「生活習慣(睡眠)」と「スマホ・ネット・ゲーム依存」に関する動画を制作し、動画の元となったPowerPointファイルとともにwebsite上で公開した。 学校現場からの要望の大きかった2つのテーマについて、関連する情報を収集し、約5分の動画を作成した。授業の一部として、あるいは学校薬剤師の講演の一部として、導入部分で利用いただくことを想定して作成した。「生活習慣(睡眠)」では、睡眠の重要性や質の良い睡眠のためのアドバイスなどを、「スマホ・ネット・ゲーム依存」では、スマーフォン依存症の定義や予防法などを、分かりやすく説明するものとなっており、この動画を起点に、観た人が考えるきっかけになって欲しい、と考えている。 本研究の成果は、以下のような意義と重要性を持つ。まず、学校現場において学校薬剤師が求められる活動内容と、学校薬剤師が活動したいと思う内容について、調査結果から乖離があることが明らかになった。そこで、動画という形で、学校現場が求める活動内容を提供することで、学校薬剤師が活動の幅を広げるきっかけとなることが期待される。また、動画と動画の元となったPowerPointファイルは、教材として用いることができ、講演に不慣れな学校薬剤師や、すべての教育関係者が活用することができる。 令和4年度に作成した動画は中学生対象のものであるが、今後小学生や高校生対象の動画も作成予定である。また、「学校保健に関する困りごと調査」で要望の大きかった他のテーマについても、同様に作成していく予定。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画では学校薬剤師に対するアンケート調査、養護教諭を中心とした聞き取り調査、養護教諭、船橋教育委員会の協力を得て学校医・学校歯科医のアンケート調査を行うとしていたが、学校薬剤師と業務で関わる教職員を対象とすることとした。対象者を、学校長・養護教諭(2名在籍の学校ではそれぞれ)・体育主任・保健主事・理科主任・栄養教諭(栄養士)、および各校担当学校薬剤師とし、アンケート調査を実施した。 事前調査で想定していた学校薬剤師の関与を望まれる保健指導項目は、月経痛・頭痛に用いる鎮痛剤の使用方法、過度なダイエットやスポーツ選手に観られる月経不順と性成長、運動時の適切な水分摂取と熱中症対策、の3点であったが、まったく異なる結果が得られた。そこで、学校現場で求められた項目について、動画教材とPowerPointの教材を作成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
船橋薬剤師会は船橋市と鎌ヶ谷市の両市の学校薬剤師が所属しているため、1年目に実施したアンケートでは一部の学校薬剤師が対象外となってしまった。2年目には鎌ヶ谷市の市立学校を対象に船橋市と同様のアンケート調査を実施し、作成する教材を鎌ヶ谷市でも利用しやすい環境を作る。当初予定していた、学校医・学校歯科医を対象としたアンケート調査は、中止することとした。2年目に予定していた、地域薬剤師会での「模擬出張講座」開催と受講者の学校薬剤師からフィードバックを得ることについては、実施に向けて準備をしている。
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Causes of Carryover |
年度末開催の学会参加のため、旅費の請求が間に合わなかった。今年度はアンケート調査、論文発表、動画作成、学会参加を予定している。
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Remarks |
動画教材と、動画作成に用いたPowerPointのファイルを公開している。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] 東邦大学薬学部教員による学校薬剤師としての活動報告.2023
Author(s)
〇五郎丸(新海)美智子, 黒田 潤, 木下 雅子, 石川 稚佳子, 岩佐 澄子, 中沢 克江, 成末 憲治, 真坂 亙, 一場 秀章, 清水 真紀, 武藤 里志
Organizer
日本薬学会第143年会、札幌
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