2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a test of written expression for university students
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22K03052
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
高橋 知音 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20291388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 聡大 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (00444654)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 書字表出 / 大学生 / 限局性学習症 / 綴字 / 文章構成 / 心理教育的アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
国内の高等教育機関で発達障害学生が増加しており、試験時間延長など読み書きに関する合理的配慮を利用する学生も少なくない。しかし、読み書きの障害である限局性学習症(SLD)の診断のみがある学生の数は,自閉スペクトラム症,注意欠如多動症とくらべ非常に少ない(JASSO, 2021)。その理由の一つとして、国内で大学生年代を対象とした、読み書きに関する検査がないことがあげられる(高橋, 2021)。 そこで、高橋・三谷(2019)は大学生を対象に国内初の標準化された読み書き検査である、読字・書字課題(Reading and Writing Fluency task: RaWF)を作成した。しかし、書くことについては、見本を書き写す視写課題のみで、文字レベルの筆記能力しか測定できない。SLDには、単語、文レベルの機能障害である書字表出障害が診断基準に含まれ、RaWFだけではSLDのアセスメントに不十分である。 現状では、SLDの中でも書くことに関する症状を十分に評価することができない。しかし、論述試験や論文作成の困難など、大学生では書くことに関する支援ニーズは少なくない。そこで、「大学生の単語、文レベルの『書き』能力をどう測定するか?」を本研究の核心をなす問いとして設定し、標準化された書字表出に関する検査の開発を目指す。 2023年度は、書字表出評価方法の現状を明らかにするために、国内で利用可能な読み書きの検査について引き続き文献研究を中心に情報収集を行った。その結果、書字に関して大学生を対象として標準化されたものは、RaWF以外になかった。綴字、文章構成にあたる能力の評価が可能である。また、海外の書字表出に関する検査も参考にしながら、課題を作成の準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
書字表出の心理教育的アセスメントに関する情報収集については進めることができたが、課題作成については、諸事情により計画通りに進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
海外の書字表出に関する検査も参考にしつつ、表現したい事柄・考えを、適切な単語、適切な文法で表現する能力を評価するための問題案を作成する。各問題の得点分布、正答率からパイロット版を作成する。各下位課題の問題案を多めに作成。同時に採点用評定項目と採点マニュアル案を作成。大学生50名程度に実施し、正答率、採点のしやすさ、得点分布から問題を精選し、パイロット版を作成する。
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Causes of Carryover |
研究の進捗の遅れから、課題のパイロット版を作成することができなかった。2024年度に作成、印刷を進める予定である。
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