2022 Fiscal Year Research-status Report
Research of developmental links between temperament and personality concerning emotional reactivity and regulation: Longitudinal study of adolescence
Project/Area Number |
22K03064
|
Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
水野 里恵 中京大学, 心理学部, 教授 (10321019)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 気質 / 自己制御 / 生活習慣形成 / 学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
全国の2010年出生コホート(第一子対象)から513名を抽出し,気質と自己制御行動に関するウェブ調査を実施した。子どもを対象に,3次元の気質尺度(BIS/BAS, EC),自己制御行動に係るセルフコントロール特性についての回答を求め,母親を対象に,子どもへの学習支援態度・生活習慣形成態度と子どもの自己制御行動に関する期待について尋ねた。 基本的データについての集計の結果,子どもの生活習慣づくり・教育については母親が担っている家庭が多いこと,子どもと一緒に遊ぶといった活動は父母同等に関与していること,父母以外で子どもの身の回りの世話をサポートしてくれる人がいると回答したものは50%程度であること,子どもが地域の行事やボランティア活動など地域の活動に参加するとの回答は25%弱であること,などが明らかになった。母親として,子どもに「自分でできることは任せてはいる」との回答は65%に達するが,起床時間・就寝時間・メディア(テレビ,パソコン,ゲーム,携帯電話・スマートフォン,タブレット端末)の利用時間などは守らせるための声掛けが必要になることが多いことが明らかになった。 なお,フレックスタイムなどの勤務時間の柔軟化,在宅勤務などの就労場所の柔軟化などを,子どもの生活習慣づくりに役立っている(あるいは,利用している)勤務先の制度・施策として,父母共にあげる割合が多かった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究室コホートを対象にした調査についての研究倫理審査に時間がかかったことから,第1回縦断調査実施時期を,調査対象の子どもが全員が中学校に通う2023年度とすることにした(1年遅延して実施することにした)。
|
Strategy for Future Research Activity |
・全国の2010年出生コホート(第一子対象)513名の第1回ウェブ調査データを分析して,学会発表を行う。 ・研究室コホートを対象にした第1回ウェブ調査・面接調査を行う。 ・全国の2010年出生コホート(第一子対象)を対象にした第2回縦断調査を実施する。
|
Causes of Carryover |
研究室コホートに対する調査を2023年度から実施することにしたため。
|