2022 Fiscal Year Research-status Report
タブレットを用いたHIV陽性者の心理状態のスクリーニング検査の開発
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22K03108
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
仲倉 高広 京都橘大学, 健康科学部, 助教C (90539587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 俊哉 京都大学, 医学研究科, 教授 (30335286)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | HIV陽性 / スクリーニング検査 / タブレット / 心理検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】タブレットによる検査を開発し導入することで,感染症科医師や看護師が早期に心理状態のスクリーニングを行え,必要に応じ精神科医療や多職種連携を行え,さまざまな 心理的問題を併せ持つHIV陽性者の包括的ケアに資すること。 【実施状況】本年度は,スクリーニング検査の心理検査を選定するため,まずは,HIV陽性者の心理的問題を検討した。その結果,HANDなどの神経心理学的問題,物質依存や気分障害などの精神科的問題が主な心理的問題として抽出した。次に,スクリーニング検査の項目や心理検査を選定した。その結果,当初考えられたMoCAは,日本語のタブレット化への許可が下りず,別の神経心理学的検査を選ばざるを得なくなった。MoCAの代わりに,ACE-IIIを使用することとなった。その他,TMT-A,The substance abuse and mental illness symptoms screener(日本語訳),Sexual compulsivity scale(日本語訳),Hospital anxiety and depression scale(日本語訳)とした。現在,タブレット上で上記検査を操作できるように,選定した心理的スクリーニング検査のタブレット化の準備を委託している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画当初に使用予定をしていたMoCAの使用許可を申請していたが,日本語でのアプリケーション化に関して許可が下りず,新たに本研究の目的に合致し,タブレット化ができる検査項目で構成されている神経心理学的検査の選出に時間がかかってしまったため,タブレット化を本年度で終える計画であったが,タブレット化の途中となってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年7月ごろまでにタブレット化を終え,操作などの軽微な修正を行い,標準化のため,感度と精度の検定のための調査を行う予定。
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Causes of Carryover |
タブレット化のために検討していた神経心理学的検査の選定に時間がかかり,当初予定していた心理的スクリーニング検査のタブレット化を実施できず,次年度に持ち越したため。
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