2022 Fiscal Year Research-status Report
Terrestrial vertebrate diversity changes in South America in the terminal Cretaceous
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22K03800
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
真鍋 真 独立行政法人国立科学博物館, 標本資料センター, コレクションディレクター (90271494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 岳史 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10251612)
田中 康平 筑波大学, 生命環境系, 助教 (50841970)
對比地 孝亘 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (70597343)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 白亜紀後期 / 爬虫類・鳥類化石 / 卵殻化石 / 植物化石 / 南アメリカ大陸 / アルゼンチン / チョリーヨ層 / 年代測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
對比地は2月9日から3月2日までアルゼンチンに渡航し、上部白亜系チョリーヨ層の調査をアルゼンチン国立自然科学博物館と共同で行った。成果として、ティタノサウルス類竜脚類の尾椎および鳥脚類の骨盤周辺の骨格を発掘した。また、年代測定用の砂岩およびタフ層の試料、および古気温推定用のカルクリートの試料を採取した。田中は2020年3月に採集された卵殻化石の分類を行い、竜脚類のものと考えられる卵殻を同定することが出来た。平田はこれまでよりも微小なジルコンの年代測定をするために、測定機器にレーザービームを絞れる光学系を取り付けるなどの改良を行った。真鍋と對比地は、鳥類、単孔類哺乳類、植物化石に関する3編の論文を投稿し、3編が出版された。カモノハシやハリモグラなどの単孔類は現在はオーストラリアと周辺の島にしか生息しないが、化石は南極大陸や南アメリカ大陸からも報告がある。これまで中生代にオーストラリアで進化した単孔類が新生代に南極大陸、南アメリカ大陸に進出したと考えられていた。アルゼンチンの白亜紀後期から本報告の化石が確認されたことから、その起源や初期進化の場がオーストラリアに限定されない可能性が出てきた。本論文の出版費用の一部を本研究費から支出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では對比地、田中、真鍋の3名がアルゼンチンで現地調査を実施する予定だったが、昨今の国際情勢の変化、為替相場の変化によって、アルゼンチンのへの渡航費用が高騰してしまった。今年度については、對比地1名だけをアルゼンチンに派遣することで、現地調査を実現することが出来た。次年度以降も諸状況を注視しながら、柔軟に対応していきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年2月のチョリーヨ層の現地調査で採集された化石標本、年代測定用の試料の研究を進めるとともに、2024年2月には現地調査を実施する予定である。当初計画よりも渡航費用が高騰したままである場合は、日本からの派遣者数を減らすことで調整したいと考えている。
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Causes of Carryover |
2024年2月に予定されている現地調査費用に充当する予定。
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Remarks |
本研究の予備調査で発掘された獣脚類恐竜化石が新種であることをScientific Reports誌に論文発表した際のプレスリリース。
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Research Products
(6 results)