2023 Fiscal Year Research-status Report
Construction of cyber-physical system specialization for physical-layer
Project/Area Number |
22K04096
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
熊本 和夫 大阪工業大学, 工学部, 教授 (30351456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 勝俊 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (10207342)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Society5.0 / 光ファイバ無線 / マイクロ波ミリ波フォトニクス / サイバーフィジカル / 位置推定 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は研究内容2)マルチパス電波伝搬に起因するスペクトラムを利用した端末固有IDの生成と端末管理技術ついて研究する計画であった。さらにその応用として、鍵の生成や端末管理・モニタリング手法について研究する予定であった。また、研究初年度に行った実験の結果、端末がリモートアンテナから等距離かつ遠距離にある場合は、信号強度が低く場所による特徴量が少ないため、推定精度に3m程度の誤差が生じる結果となった。これについては次年度以降改善方式を検討する予定であった。 これに対して、2023年度では追加購入したRoFユニットにより、リモートアンテナの台数を最大で6台まで増加させた場合の電波強度ならびにスペクトルの解析による物理層情報の取得を行った。 端末固有のIDを生成し暗号化を行った結果、閾値を適切に設定することで90%以上の精度で端末を特定することができた。一方で、暗号化強度の元となる相関特性についてはデータの解析ならびに改良が充分完了しなかったため2024年度に繰り越して実施する必要がある。 一方、2022年度の課題であった推定精度の誤差については、信号強度とマルチパス特性、さらに周波数スペクトルから得られる遅延プロファイルを併用した新手法による精度向上を試みている。 以上の成果について、複数台の端末の同時位置推定方法と、端末固有IDを用いた端末特定方法を電子情報通信学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
信号のスペクトル形状に基づいた、暗号化強度の元となる相関特性についてはデータの解析ならびに改良を行う時間が不足したため、作業が遅れているが2024年夏までに完了する。 一方、2022年度の課題であった推定精度の誤差については、信号強度とマルチパス特性、さらに周波数スペクトルから得られる遅延プロファイルを併用した新手法による精度向上の試みが解析中である。 これらの精度向上ならびに、そのためのデータ取得のためリモートアンテナを増設することにより必要となるデータが数倍になったため、作業に遅延が生じてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年6月をめどに端末の推定精度ならびに暗号化の特性改善を提案し、夏までに結論を出す。 その後、遅れている電波のルーティングを秋を目途に実施し、当初計画であった複数の無線信号に対するリソース制御技術を創出する。
これらの成果を夏頃の国内学会、並びに冬頃の国際学会で発表し、得られた成果を論文として紙上発表を目指す。
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Causes of Carryover |
当初計画では、国際学会と国内研究会への投稿ならびに発表を行う予定であった。 しかし、研究計画がやや遅れたため国際学会への投稿のタイミングがなく、2024年度の投稿に予定を変更した。また、国内出張が3月であったため会計処理のタイミングの問題で支出が4月となってしまったため、旅費支出に変更が生じた。
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Research Products
(2 results)