2023 Fiscal Year Research-status Report
直接変調とヘテロダイン検出技術を用いた高感度多点FBGセンサーの研究
Project/Area Number |
22K04128
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
黒田 圭司 北里大学, 理学部, 准教授 (40469771)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | FBGセンサー / DFBレーザーアレイ / へテロダイン検出 / 時間波長分割多重 |
Outline of Annual Research Achievements |
準分布型FBG(Fiber Bragg Grating)センサーは、ファイバーコアに刻まれた回折格子をセンサーヘッドとして用いて温度、歪、振動などの環境変化を検出する。軽量、長距離化、電源供給不要、耐電磁ノイズ性などの利点を持ち、トンネルや橋梁の劣化、斜面の地すべり監視などに用いられている。本提案では1.5ミクロン帯通信波長帯DFB(Distributed Feedback)レーザーアレイを用いて周波数掃引パルスを発生させ、FBGからの反射光と局部発振(参照)光との遅延自己ヘテロダイン測定を行い、ビート信号を検出することでFBGセンサーの高感度化を目標として挙げた。 初年度に時間分割多重、波長分割多重センサー動作を独立に行った。2年度はセンサーの自動化に向けてLabviewソフトでPCに取り込み、反射強度の計算、スペクトル表示を全て自動で行うシステムを構築した。そのうえで3波長10FBGの時間波長分割多重ハイブリッドセンサーを実現した。別の方向性としてファイバーループリングダウン法にFBGを組み込み、さらに新しいキャビティ構造を採用することで高精度化を行った。また二波長差動検波方式にDFBレーザーを光源として用いて高精度時間波長分割多重ハイブリッド動作を実現した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
独自のアイディアによる高感度化により、FBGセンサーの高機能化/多点化を初年度に行ってきたが、そこでは手動による波長掃引とデータ取り込みを行う測定であった。そこで2年度目は温度コントローラーによる自動波長掃引、Labviewソフトを用いた自動データ取り込みシステムを構築しセンサーの高機能化を行った。また時間分割多重、波長分割多重を独立に行っていたものを同時に行うハイブリッドシステムを構築し、さらなる多点化への道筋を作った。現状では使用できるFBGの個数に制限があるため10個程度の小規模センサー動作の実証にとどまっているが、レーザーの変調条件を最適化すれば大規模化につながる可能性を示唆する結果が得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでは比較的短い距離、または長距離単一センサーの測定を行ってきたが、次年度は50km程度の範囲まで測定距離を延伸する。さらに任意の位置にセンサーヘッドを配置する分散型集中型センサーシステムや、光の分岐を用いることによるマルチパス化で多点化、任意配置化にトラブル耐性を兼ね備えたシステムの構築を行いたい。
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Causes of Carryover |
実験に使用するFBGは約13万円でこの残額では購入できませんが、次年度分と合わせれば購入可能です。また繰り上げで使用するほど急いではなかったので、翌年度に繰り越して使用することにしました。
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Research Products
(8 results)