2022 Fiscal Year Research-status Report
鋼材腐食したRC部材に適用可能な高耐食材料を利活用した補修補強手法の提案
Project/Area Number |
22K04255
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
上原子 晶久 弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (70333713)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 補修 / 補強 / 電気防食 / 熱可塑FRP |
Outline of Annual Research Achievements |
100×100×400mmのコンクリート角柱供試体内に,かぶり深さを30mmにしてD10鉄筋を1本埋め込む。それらに対して電食試験を行い内部の鉄筋を腐食させた。腐食率は20%程度を目標にした。その後,チタンリボンメッシュと熱可塑FRP棒材を埋め込む補修と補強を行った後に,防食電流を通電させた。通電時に防食試験として,回路内の電位差,オン電位,インスタントオフ電位,オフ電位などを測定した。この試験により,熱可塑FRP棒材に導通がないことを確認した。また,防食電流を通電させる前後で供試体の電気抵抗率を測定した。通電前後における電気抵抗率の変化がないことを確認して,防食電流を通電することによる悪影響がないことを確認した。 以上,2つの試験終了後,供試体を解体して内部の状況を確認した。具体的には,熱可塑FRP棒材の変状の有無を確認し,さらには鉄筋の腐食量を実測した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通りの実験を行うことができた。また、想定外のトラブルなどもなかった。以上の理由で、概ね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画で示した通り、2023年度は提案工法のはり部材への適用と耐荷性状、2024年度は提案工法の構造解析と補強設計法の提案を引き続き行う予定である。
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Causes of Carryover |
実験に使用する経費が、想定よりも少なかった。差額は、実験材料の値上がり分に充足する。
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