2023 Fiscal Year Research-status Report
Crossover Model in Disaster Habitat
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22K04498
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
岩佐 明彦 法政大学, デザイン工学部, 教授 (90323956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨安 亮輔 東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (40755253)
大津山 堅介 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任講師 (50881992)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | クロスオーバーツール / フェイズフリー / 応急仮設住宅 |
Outline of Annual Research Achievements |
クロスオーバーツールの事例調査として、モジュール建築の災害時の利活用に関して調査を行った。日常時に宿泊施設や集会施設として利用しているモジュール建築を災害発生時に応急仮設住宅として利用することが西日本豪雨(2018)以降の災害で行われるようになっており、その導入動向について製造業者と市町村に対して調査を行った。モジュール型の仮設住宅の採用は増加の傾向にあり、自治体と供給組織との間での災害協定締結に加え、企業版ふるさと納税などを活用したモジュールの備蓄も進むなど本格的に普及しつつある。規格住宅型や木造型の応急仮設住宅に較べて、建設スピードが早いことから、供給された応急仮設住宅すべてがモジュール建築活用型という事例もあった。また、コロナ禍でワクチンの設置会場や隔離施設にモジュール建築が利用されるなど、住宅にかかわらず非常時の迅速な空間提供に多様な役割を担えることもわかった。災害が頻出することで、過去の災害のモジュール仮設住宅がそのまま次の災害時に転用されるなど、災害用のモジュール建築が「ローリングストック」される現状が明らかになった。 24年1月1日に発生した能登半島地震でもモジュール建築を活用した応急仮設住宅も多く供給されているが、過疎が進んだり、アクセスが困難な僻地において、被災地復興に必要な空間資源(復興をになう企業の事務所や作業員の宿所)を確保するためにも重要な役割があることがわかり、復興の様々なフェーズでの利用と転用の可能性についても明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
23年度前半は過去災害の事例調査が中心であったが、24年1月1日に発生した能登半島地震での事例調査にも着手している。
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Strategy for Future Research Activity |
24年1月1日に発生した能登半島地震でも、広域な宿泊施設が二次避難施設として活用された他、炊き出しなどにキッチンカーが活用されるなど、多くのクロスオーバーツールの活用が見られており、24年度は調査成果のまとめにはこうした最新動向も加えていきたい。
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Causes of Carryover |
海外調査を予定していたが、前回調査(23年3月)の資料整理等に時間を要したため、その成果を踏まえ24年度に実施することとした。
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