2023 Fiscal Year Research-status Report
How flood plain development modify its material flows?
Project/Area Number |
22K05929
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大西 健夫 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70391638)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 氾濫 / 酸化還元反応 / 鉄動態 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は,(1)流出・氾濫・土壌水動態の一体的結合モデルの構築、(2)土壌中の酸化還元反応を考慮したモデルの開発、の2点に取り組んだ。(1)に関しては、木曽三川流域を対象として洪水氾濫による湛水と引き続き起こる土壌中の酸化還元反応の数値シミュレーションを一体的に扱うことを目的として、SWATモデル,RRIモデル,Hydrus-HPとを結合することを試行的に試みた。SWATモデルからRRIモデルへの結合は、オープンソースのプログラムコードであるため,比較的容易に結合をすることが可能であることがわかった。一方で、境界条件の設定等において、Hydrus-HPへのデータの引き渡しにおいていくつかの未解決の問題が残された。結果として、SWATモデルとRRIモデルはオンラインでデータの引き渡しを行い、RRIモデルからHydrus-HPへは、オフラインでのデータ引き渡しをするスキームを構築することができた。次に,(2)に関しては,Hydrus-HPの計算スキームにおける拡張機能であるC-Rideモジュールを使用し,土壌中における鉄と有機物の錯体形成反応をモデル化することを試みた。モデルの妥当性評価までは至っていないが、(1)で開発をしたモデルに組み込んでいくための準備ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
モデルの開発・改良に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
モデルの一部を簡略化することでモデルの完成を急ぎ、実データの比較などができるような段階にまで進められると考えている。
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