2023 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病発症に性差をもたらす膵臓局所GnRHによるインスリン分泌調節機構
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22K06033
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
汾陽 光盛 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (00153007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 秀一 岡山理科大学, 獣医学部, 助教 (00510380)
中村 翔 名古屋大学, アジアサテライトキャンパス学院(農), 特任准教授 (50829223)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 糖尿病 / アネキシンA5 / インスリン / グルカゴン / GnRH |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は研究計画2年目で、昨年度に準備した実験環境を応用して計画を進めた。本計画では、視床下部ホルモンであるGnRHが膵臓内分泌細胞(β細胞)に作用することをまず明確に示す必要がある。その為に2種類の実験動物(アネキシンA5ノックアウトとhypogonadal mouse, hpg)を用意した。Hpgはヘテロで維持し、劣勢ホモを実験に用いるので必要な動物数を得るために多数頭を飼育しなければならず、必要数を得るために多額の研究費と時間を要した。膵内分泌組織(ランゲルハンス島)の遺伝子発現を調べるために、膵島を分離することを試みた。膵島分離は確立された手技が存在するが、技術的に難しく実際に実験に使用できるまでに時間を要した。まずGnRHが膵島ホルモンの遺伝子発現に影響していることを明らかにするため、hpgとC3Hから膵島を集め、アネキシンA5、インスリン、グルカゴンの遺伝子発現をリアルタイムPCR法で測定した。アネキシンA5ノックアウト動物については現在解析中である。各動物の膵臓組織で免疫組織化学を行い、アネキシンA5、インスリン、グルカゴンの分布を調べた。これらの実験とは別になるが、イヌの臨床データを集め、糖尿病発症率と性別、去勢の有無、年齢との関係を調べた。調べた範囲では、オスの発症数が多く、面白いことに虚勢によって糖尿病発症率の上昇する8から10歳で発症率の低下すること、発症年齢の遅れることが明らかとなった。現在論文を準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験を概ね終了させることができた。続いて細胞を用いた解析を準備中であるが、ある程度それも終了している。実験動物ではなく、犬の臨床例を用いた解析も行なっているなど、当初計画は概ね順調に進捗していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
β細胞の株化細胞であるMIN6の維持を始めた。GnRHが膵臓局所でインスリンの発現に影響していることがほぼ明らかになったので、β細胞に対するGnRHの作用をインビトロで解析することを目的とする。GnRH遺伝子には、アンドロジェン応答配列が知られており、精巣の有無がGnRH発現を通してインスリンに影響しているという当初目的に迫る予定である。GnRH製剤は広く臨床に用いられているので、臨床例を解析することで、潜在的にGnRHが糖代謝に影響している可能性も解析する。
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Causes of Carryover |
消耗品購入が遅れた為で、次年度の計画通りに支出する予定です。
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Research Products
(8 results)