2023 Fiscal Year Research-status Report
Understanding the mechanisms underlying bran developmental retardation in Down syndrome
Project/Area Number |
22K07033
|
Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
石原 慶一 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (80340446)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 和幸 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (10434664)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | ダウン症候群 / ミクログリア / 脳発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
ダウン症候群 (DS) は、胎生期脳の発達障害を伴う知的障害を呈するが、現在のところ有効な治療法はない。本研究課題では、これまでの申請者らの研究成果に基づき考えるに至った“DS知的障害における中枢性免疫細胞の機能不全仮説”の検証を行う。 申請者らは、DSモデルマウスより樹立したES細胞をミクログリアに分化させ、野生型マウスに移植することで脳発達に影響を及ぼすかの検証を行うにあたり、DSモデルマウス由来ES細胞のミクログリアへの分化誘導を行った。野生型マウス由来ES細胞に比し、DSモデルマウス由来ES細胞では明らかにミクログリアへの分化率が低下しており、これらの分子機構の解明を目的にRNA-seq解析を行った。その結果、DSモデルマウス由来ES細胞は外胚葉に分化しにくく、中胚葉への易分化性を示すことが分かった。DSモデルマウスの胎児に野生型マウス由来ES細胞から分化誘導したミクログリア前駆細胞の移植に関しては、移植法の検討を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
移植実験に関しては少し遅れてるが、新たなミクログリアへの分化異常に関する結果を得たので。
|
Strategy for Future Research Activity |
DSモデルマウス由来ES細胞のミクログリアへの分化異常に関しては、in vivoでの異常との連関性を検討する予定である。また、移植に関しては、引き続き移植法の確立から検討する。
|
Causes of Carryover |
キャンペーン価格のものがあったため。
|