2023 Fiscal Year Research-status Report
7テスラfMRIによる触覚知覚を司る大脳皮質層別の情報処理機構の解明
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22K07327
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
于 英花 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 特任助教 (60812039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福永 雅喜 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 准教授 (40330047)
楊 家家 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 研究准教授 (30601588)
呉 景龍 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (30294648)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Layer fMRI |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、触覚刺激予測パラダイムを用いた全脳fMRIデータの解析と触覚刺激タイミング予測に関わる脳内情報処理ネットワークの検討を中心に行った。具体的に、第一と二次体性感覚皮質、予測に関わる内側前頭前皮質をシード領域として、予測誤差があるとない条件間の全脳機能的結合を検討した。その結果、予測誤差がない条件に比べて予測誤差がある条件では、第一次体性感覚皮質と内側前頭前皮質や頭頂連合皮質などを含む高次脳領域間の結合が強いことを示唆した。さらに、これらの全脳に渡る機能的結合解析から得られた知見をもとに、レイヤーfMRIデータとの融合解析も推進でき、次年度の研究随行に必要不可欠な知見 が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、触覚刺激予測パラダイムを用いた全脳fMRIデータの解析と触覚刺激タイミング予測に関わる脳内情報処理ネットワークの検討を中心に行い、次年度の研究実施に必要不可欠なデータと知見が得られ、本研究課題は概ね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、本研究の最終年度であり、従来の動物研究の知見により触覚予測のレイヤー情報処理モデルを提案し、これまでの研究で得られた全脳ネットワークとの統合解析を通じて、触覚知覚を司る脳機能をレイヤーレベルで理解することを目指す。
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Causes of Carryover |
最終年度に計画当初より多くのfMRI実験の実施が予定しているため、実験実施費用として保留した。
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