2022 Fiscal Year Research-status Report
慢性心筋虚血の病態解明に向けた冠微小循環障害の非侵襲的CT診断法の確立
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22K07745
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
北川 覚也 三重大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (50378353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗田 泰郎 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50730206)
佐久間 肇 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60205797)
市川 泰崇 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (80725127)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 微小循環障害 / ダイナミックCTP |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、冠動脈微小循環障害を特徴づけるCT指標を同定し慢性心筋虚血における表在冠動脈疾患と微小循環障害の寄与度の総合的評価を行うため、三重大学医学部附属病院で実施された包括的心臓CTや過去に実施した多施設共同研究で収集したデータの後方視的検討を行う。また、前向きに登録した研究協力者において、同定したCT指標のvalidationを15O-water心筋血流PET を用いて実施する。本研究においてキーとなる解析手法としてドイツ人研究者が開発したフラクタル解析がある。 2022年度は(1)ダイナミックCTPのフラクタル解析実施環境を整備し(2)蓄積症例の後方視的検討を開始した。具体的には(1) 解析用のワークステーションを購入し、解析ソフトウェアの開発者であるシャリテー・ベルリン医科大学のDr Florian Michallekを1カ月間招聘。同ワークステーションへの解析ソフトウェアのインストール、三重大学の研究チームに対する解析手順のインストラクションを完了させ、医用画像のフラクタル解析に関する講演会を実施した。(2) 後方視的検討を行う対象症例を特定した。研究計画書を作成し院内倫理委員会の審査、承認を経て、画像解析を開始した。 前向き登録研究に関しては、循環器学会から2023年3月に出版された「冠攣縮性狭心症と冠微小循環障害の診断と治療」の内容を確認してから、研究計画書を作成することとした。 2023年度には、後方視的検討を完了し、前向き登録研究を開始できる見込みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19のためドイツ人研究者の招聘時期に遅れが生じ、後向き研究の開始時期もやや遅れた。前向き登録研究は、2023年3月に出版されるガイドラインに沿った研究計画とするため、研究計画書の作成に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施環境を2022年度に整えることができており、2023年度には、後方視的検討を完了し、前向き登録研究を開始できる見込みである。
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Causes of Carryover |
前向き登録研究の開始が遅れたために次年度使用額が生じた。 2023年の前向き登録研究開始後に使用する予定である。
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