2022 Fiscal Year Research-status Report
Treatment response and prognosis prediction of immune checkpoint inhibitors by FDG-PET/CT: A Japanese multicenter prospective study
Project/Area Number |
22K07757
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
北島 一宏 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (80448860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山門 亨一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20263022)
甲斐田 勇人 近畿大学, 大学病院, 講師 (40299425)
大崎 洋充 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (90392349)
渡部 直史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90648932)
木島 貴志 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90372614)
南 俊行 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00705113)
高濱 隆幸 近畿大学, 医学部, 講師 (90716359)
武田 吉人 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40452388)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害剤 / FDG-PET/CT / 癌の免疫微小環境 / 糖代謝 / FDG集積 / SUVmax |
Outline of Annual Research Achievements |
当院でFDG-PET/CT検査後に手術を施行した乳癌502例(Luminalが346例、HER2陽性が88例、triple negativeが68例)を後向きに見直し、免疫マーカー(TIL(tumor-infiltrating lymphocytes 腫瘍浸潤リンパ球)やNLR(neutrophil-to-lymphocyte ratio 好中球リンパ球比)とSUVmaxとの関係を調べて、癌の免疫微小環境とFDG集積との関連を調べる研究を行って、成果を論文発表しました。 SUVmaxとTILは正の相関を示し、乳癌の悪性度が高いほど、糖代謝が亢進し、免疫系も亢進する事が判明した。SUVmaxとNLRは負の相関を示し、乳癌の悪性度が高いほど、免疫系が亢進してリンパ球が活性化しNLRが低値になることが明らかになった。また予後との関連を調べると、TILの低い(悪性度の低い、Luminalタイプが多い)317人では、無再発期間と有意に相関するのはSUVmax,T分類,N分類,ERかPRの発現率、TILの高い(悪性度の高い、HER2タイプやtriple negativeタイプが多い)185人では無再発期間と有意に相関するのはN分類のみという結果が得られた事から、①悪性度の低い乳癌(SUVmaxの低い、TILの低い、Luminalタイプが多い)では癌免疫はあまり働かないので糖代謝が予後を決定するのに対し、②悪性度の高い乳癌(SUVmaxの高い、TILの高い、HER2タイプやtriple negativeタイプ)では癌免疫が強く働くので糖代謝は制御されて予後を決定しなくなることが判明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当院でFDG-PET/CT検査後に手術を施行した乳癌502例を後向きに見直し、免疫マーカー(TIL(tumor-infiltrating lymphocytes 腫瘍浸潤リンパ球)やNLR(neutrophil-to-lymphocyte ratio 好中球リンパ球比)とSUVmaxとの関係を調べて、癌の免疫微小環境とFDG集積との関連を調べる研究を行って成果を得られた事は、FDG-PETを用いて免疫チェックポイント阻害剤の治療効果や予後予測を研究する本研究の下地を作れたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
多施設(当施設(兵庫医科大学病院)、大阪大学附属病院、近畿大学病院))で、免疫チェックポイント阻害剤を導入される進行肺癌患者に対し、治療前と導入3サイクル後の2回、FDG-PET/CT検査を施行し、FDG-PET/CTが免疫チェックポイント阻害剤の治療効果や予後予測を行えるかを検証する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で学会出張がなくなったので、旅費がゼロとなったが、次年度は従来通りの対面での学会が復活してくるので、学会での発表と最新の知見収集に励む。 令和4年度は、症例登録がなかったので、治療効果判定目的のFDG-PET検査を施行する費用の支出がなかったが、次年度は症例登録を進めるので相応の支出が予想される。
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Research Products
(1 results)