2023 Fiscal Year Research-status Report
https://www-kofu.jsps.go.jp/kofu1/shinsei/shoriKanri/kadaiKanriList.do
Project/Area Number |
22K08059
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
渡邉 俊雄 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (50336773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
灘谷 祐二 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (00634007)
大谷 恒史 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30597555)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 胃細菌叢 |
Outline of Annual Research Achievements |
一般的なマウスの正常な生理機能や免疫応答でも、我々の仮説および実験プロトコルが有効であるかどうかを確認することは重要である。そのため、実験手順や評価方法の確立を目的とし、本実験であるINS-GASマウスを用いた実験で効率的かつ正確なデータ収集を目標とするため、マウス胃細菌叢について解析を行った。マウス胃において、胃組織からのDNAを抽出して、16s法にて解析を行った。結果としては、マウス胃では、全体の約70%をFirmicutesがしめており、約30%をBacteroidetesが占めていた。また、少数Actinobacteriaが存在した。Speciesとしては、Lactobacillus Jhonsoniiが最優勢を占めており、その他のSpeciesとして、Lactobacillusが多いことが明らかとなった。また、胃酸に影響せず胃保護作用のあるレバミピドの投与を行い、薬剤投与で胃内細菌叢が変化するかを明らかにする検討を行ったところ、レバミピドには、Lactobacillus JhonsoniiおよびLactobacillus reuteriの増加作用があることが明らかとなった。この、Lactobacillus Jhonsoniiはインドメタシン小腸傷害モデルでも、減少することで炎症亢進がみられることが明らかになっている菌種であり、今後の研究においては、Lactobacillus Jhonsoniiに代表されるLactobacillusに注目して、胃内細菌を検討することがよいと推察された。 ヒト検体による研究は、現在サンプル集積中である。サンプルがある程度蓄積できた段階でまとめて、胃細菌叢解析を行う予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウス胃にヘリコバクターピロリを感染させるプロセスで技術的な問題があり、再度感染実験を施行している。感染診断に半年ほどかかるため、遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスの研究については継続予定である。当初予定のヘリコバクター・ピロリ感染モデルマウスを作成し異細菌叢を測定予定としている。また、ヒトに関しては臨床的に発がん再発があるもしくは胃発がんのリスクが高い患者の胃内細菌を測定するために、患者集積中であり、継続予定である。
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Causes of Carryover |
研究でマウスヒトをもちいた解析、介入実験を行う予定であるが、予定よりも実験の進行が進んでおらず、自年度以降の実験に持ち越された部分があるため、繰越が必要となった。
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