2022 Fiscal Year Research-status Report
A novel approach with CT for coronary inflammation and NETosis
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22K08146
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西宮 健介 東北大学, 大学病院, 助教 (10734238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 英揮 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40586905)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 炎症 / 好中球 / 結晶 / 心筋梗塞 / 狭心症 / NETs / OCT / CT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は狭心症または急性冠症候群患者各50例を対象とし、コレステロール結晶、リン酸カルシウム結晶、尿酸塩結晶、血管炎症について種々の画像診断法を組み合わせ、また画像検査を2回施行することで結晶と炎症の結びつきを実臨床で解明することを目的とする。コレステロール結晶の画像評価は心臓カテーテル検査施行中に行う光干渉断層装置(OCT)または近赤外線分光計付血管内超音波(NIRS-IVUS)で行う。リン酸カルシウム結晶の画像解析は心臓CTで行う。尿酸塩結晶の画像評価法はdual-energy CTを心電図同期CTに応用することで行う。この点は本研究の一つの新規点である。同時に、心臓造影CTの連続画像を用いて血管炎症の評価を行う。ベースラインで患者末梢血を用いた好中球細胞外トラップ(NETs)の評価を追加する。今年度6月に院内倫理委員会の承認を得、患者登録を開始した。COVID-19感染爆発の影響で登録は遅れているが、2023年3月現在狭心症5例、急性冠症候群3例を登録し、フォロー中である。患者末梢血を用いた好中球細胞外トラップ(NETs)の臨床的意義の探索を目指し、今年度は生好中球を単離し、酸化ストレス刺激を加えることでNETsを誘導する測定系を確立した。少数例ではあるが、狭心症に比べて急性冠症候群例でNETsが増大している傾向を掴んでいる。加えてコレステロール結晶で刺激を行うことにより量依存的にNETsの誘導性が上昇することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度も引き続き患者登録、フォローアップを続けていく。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続き患者登録、フォローアップを続けていく。
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Causes of Carryover |
初年度の研究費は主に外来で行う狭心症症例に対する初回心臓造影CTの費用、末梢血好中球を用いたNETs誘導性測定検査に係る試薬購入にあてる予定であったが、院内倫理委員会の承認が4月ではなく6月までずれこんだこと、COVID-19感染爆発に加え昨夏は病棟工事による入院受け入れ制限が重なり、予想に比して患者登録が少なくなった。こうした事由により、想定よりも少ない使用額になった。
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Research Products
(10 results)