2024 Fiscal Year Annual Research Report
大伏在静脈グラフトに長期開存をもたらす、周囲脂肪組織の血管保護作用に関する研究
| Project/Area Number |
22K08922
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| Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
美甘 章仁 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30372709)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 亮 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10570319)
藏澄 宏之 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50645116)
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
齊藤 寿郎 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (60648484) [Withdrawn]
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 大伏在静脈グラフト |
| Outline of Annual Research Achievements |
NTの血管周囲脂肪組織(perivascular adiposetissue :PVAT)が大伏在静脈グラフト(saphenous vein graft:SVG)を保護するかどうかを解析するために、PVATをもっている大伏在静脈グラフトと周囲組織を剥離している大伏在静脈グラフトで血管機能を評価した。 アセチルコリンは周囲組織を剥離している大伏在静脈グラフトに対してカリウムイオンで誘導された前収縮において弱い弛緩を誘導した。PVATをもっている大伏在静脈グラフトは、アセチルコリンに反応して、周囲組織を剥離している大伏在静脈グラフトよりも、より弛緩を示す結果であった。また、PVATをもっている大伏在静脈グラフトのアセチルコリンに対する反応は、L-NAME (N omega‐Nitro‐L‐arginine methyl ester hydrochloride)で打ち消すことができた。この結果は、血管周囲脂肪組織はNOを通して血管機能を誘導していることを示唆するものであった。 また、内皮細胞を取り除いた大伏在静脈グラフトで同様の実験を行ったところ、アセチルコリンは、内皮細胞を取り除いた周囲組織を剥離している大伏在静脈グラフトにおいて、収縮を誘導した。内皮細胞が取り除かれていても、PVATをもっている大伏在静脈グラフトはアセチルコリンに反応し、有意な弛緩を示す結果であった。この結果はPVAT由来のNOがvascular smooth muscleをやわらげ、機能的な弛緩を誘導することを示唆するものであった。
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