2023 Fiscal Year Research-status Report
Microvascular environment with picardial implantable bioengineered niche and perfusable blood channels
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22K08946
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
宮城 泰雄 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00350116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田邉 造 公立諏訪東京理科大学, 工学部, 准教授 (20425391)
福原 茂朋 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (70332880)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 心臓再生医療 / 人工グラフト / 心筋梗塞モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、新たな人工基材の開発をしている。当初予定してたコラーゲンベースの心臓表面移植グラフトに代わり、ゼラチンベースでポリリグリカンメッシュシートによって、補強されたグラフトである。ポリグリカンメッシュシートにより、張力が増強され、心筋梗塞後の心拡大、すなわちリモデリングを予防できる。また、ゼラチンベースにすることにより、血管新生が促されることも判明した。 この新たな人工基材を心筋梗塞モデルラットの心表面に移植したところ、術後4週間後でもグラフトは、心臓表面に残存することが確認可能であった。 さらに、心臓透明化を施したところ、グラフト内部に心臓表面からの新生血管が確認された。 今後、この基材を用いて、心臓表面に血管層を作成するための必要なサイトカイン等の検索に移行する予定である。 心筋梗塞モデルの新しい機能評価として、心臓超音波画像(動画)をオプティカルフロー解析の開発も同時進行で行っている。この解析方法により、心臓動態がベクトルとして可視化され、心臓壁運動をより客観的に評価可能となった。この結果は、既に国内外の学会で発表しており、高い評価を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新たな人工基材の導入により、心筋梗塞を生じた心臓表面であっても、血管新生の場を作成することが可能となった。これにより、飛躍的に研究推進が可能となった。 また、心臓透明化手法をどうにゅうすることにより、移植後グラフトの状態を可視化可能となり、より客観的評価の元、研究を推進することが可能である。 さらに心筋梗塞後のグラフト移植による心臓機能評価方法として、オプティカルフロー法が確立されたため、より客観的な心臓機能改善効果が可能となり、研究が推進されることが期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、新たな人工基材の導入と評価方法の確立がされた。今後、グラフト内に血管新生を促す因子の検索に移行する予定である。 もちろん、人工基材の素材を現在のゼラチンベースから変更することも有り得るが、基本的には、既報の方式で研究を推進する予定である。
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Causes of Carryover |
研究において、新たな人工基材の導入や学会発表があり、次年度使用額が生じた。これらは、次年度によていしてた学会発表などを含むため、次年度の計画には影響しないと考えられる。
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Research Products
(2 results)