2023 Fiscal Year Research-status Report
植込型補助人工心臓患者における血栓・出血合併症の新予測システム確立に関する研究
Project/Area Number |
22K08951
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
尭天 孝之 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (10904948)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 稔 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40270871)
合田 圭介 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70518696)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 血栓板凝集塊 / 血小板 / 補助循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
iPACを使用した微小血栓凝集塊を同定することで、補助人工心臓中の塞栓予防につながる可能性について研究してきた。現段階で最も循環不安定患者に使用される経皮的循環補助、体外式膜型人工肺であるECMO:Extracorporeal membrane oxygenationとより強力な補助循環であるImpellaの同時使用は塞栓症状が頻回に見られ、植込型補助人工心臓装着に到達できない症例が後を絶たないのが実情である。この急務と思われる問題を解決すべく、AI技術を駆使したiPAC システムを使用し、我々はECMO+Impellaで循環補助されている血液凝固の状態とECMOを抜去したIMPELLAsupport のみの状態での血液凝固の状態を画像的に比較した。現在サンプル数を回収しているものの一定の効果は得られ、現在得られた結果の一部を臨床応用しており、一定の臨床効果を得られているものと思われる。この基礎的な結果は2023年11月にデンマークで開催されたヨーロッパ人工臓器学会で報告され、深い議論が交わされ、さらなる研究成果に期待ができると考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
機械の故障につき修理の時間が必要であった。 しかし、臨床に一部応用できており、恩恵を受けている患者さんは一定の割合はいるものと考える。ヨーロッパの人工臓器学会の国際学会へ演者として発表した。また共同演者としてアメリカの人工臓器学会へ報告。
|
Strategy for Future Research Activity |
画像解析結果をどのように臨床応用に結びつけるかが今後の重要な課題の一つになってくるように思われる。iPACを用いた基礎研究がどのように臨床応用されるのかはまだ実験段階である。画像結果と臨床検査項目を比較して、最も塞栓予防因子となるFactorを臨床の中に追求する必要がある。今後の重要な課題となる。
|