2023 Fiscal Year Research-status Report
Influence of peripheral schwann cells on neuropathic pain
Project/Area Number |
22K09026
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加古 英介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70464576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 健之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (20295611)
祖父江 和哉 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90264738)
澤本 和延 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90282350)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 神経障害性疼痛 / グリア細胞 / schwann細胞 / カルシウムイメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度から引き続き、マウスの坐骨神経を結紮、または切断することによって坐骨神経で神経細胞、グリア細胞が傷害され、一部修復機構が働いていることを同部位から取得した細胞を用い培養を行うことによって確認した。 同モデルより採取したグリア細胞は正常の坐骨神経とは異なり、細胞新生が活発に行われており、神経障害性疼痛モデルとして使用している。 神経障害性疼痛ではニューロンやその枝であるアクソンの研究は盛んであるがschwann細胞を中心としたグリア細胞の研究は進んでおらず、細胞の新生が活発していることを見出したことは、グリア細胞の異常による疼痛メカニズムを解析する予定である本研究の今後の研究を進めていくうえで大変有用なデータである。グリア細胞の痛みへの関与やその他の働きが不明であるなかで、カルシウムイメージングは有用な解析方法でありschwann細胞であることを免疫染色で確認したうえで、Rhod2, Fluo-4を用いて、細胞内のカルシウム濃度の変動のパターン、変化率を正常schwann細胞との比較をおこなっている。 また坐骨神経神経障害性疼痛モデルマウスから採取した坐骨神経を用いた神経組織のライブイメージングに着手している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 末梢神経を用いたモデル作成を行うのに時間を要した。 また神経障害性疼痛モデルにおいてschawann細胞を取り扱う実験系はほぼなく、十分な細胞障害を来す条件の滴定、実験に必要なだけの細胞を培養する条件を確立するのに時間を要した。またカルシウムイメージングから得られた画像の変化をデータとして比較した際に、正常細胞との差異を統計的に明示する方法を検討している。 また組織を用いたライブイメージングにおいてはシュワン細胞の標識に困難があり、解決方法を考案中である。
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Strategy for Future Research Activity |
神経障害性疼痛モデルより採取したシュワン細胞を用いて、正常シュワン細胞との細胞内カルシウム濃度変化の挙動の違いをデータとして提示する。マウスの坐骨神経を用いた組織イメージングや、ライブイメージングを用いてよりメカニズムの理解を深めていく。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅れから物品費の使用予定が後ろ倒しになったため。また出張も想定された回数を下回った。
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