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2022 Fiscal Year Research-status Report

網羅的生体分子情報に基づく重症熱傷病態の中心的分子解明と新規治療薬開発

Research Project

Project/Area Number 22K09118
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

大西 伸也  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60892932)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥崎 大介  大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (00346131)
杉原 文徳  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (50381645)
清水 健太郎  大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379203)
大須賀 章倫  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (60552081)
小倉 裕司  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70301265)
松本 寿健  大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (70644003)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords熱傷 / バイオインフォマティクス / RNAシークエンス / 質量分析
Outline of Annual Research Achievements

網羅的生体分子情報とは、メッセンジャーRNAやノンコーディングRNAといった遺伝子発現や遺伝子産物であるタンパクなどの変化に関する情報である。この大量の情報を統合して解析するバイオインフォマティクス技術が発展しており、あらゆる疾患の新たな病態解明につながっている。本研究では、熱傷における遺伝子やタンパクの変化を網羅的に測定し、統合解析を行うとともに、明らかとなった中心的分子の役割を基礎実験にて解明することが目標である。以下の2つに焦点を当てている。①臨床検体を用いて重症熱傷において中心的役割を担う分子(遺伝子/タンパク)を同定し治療効果/重症度/予後との関連性を評価する。②同定された中心的分子に関して熱傷マウスモデルを用いて役割を解明する。
初年度は、1:臨床検体の収集、2:重症熱傷の臨床検体を用いた網羅的タンパク発現の解析を行った。①に関してはより臨床表現型を反映する網羅的タンパク解析を優先して行っている。既存検体を用いた血漿中に含まれるタンパクの質量分析の測定結果について、詳細な臨床情報を組み合わせ、より多角的に解析を行った。健常者との比較において23個のタンパクの変化が有意であり、酸素代謝やコレステロールのエステル化等のプロセスに関わっていることが分かった。転帰の違いによる比較においては、10個のタンパクの変化が有意であることが分かり、その中でもヘモグロビンサブユニットやTTR、SERPINF2といったタンパクが中心的分子であることが分かった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の予定より臨床検体の収集が遅れている。その理由としては、重症熱傷患者さんが例年よりやや少ない、研究の同意が得られない、等が考えられる。

Strategy for Future Research Activity

患者さんが少ないことに関しては介入できるものではないので、研究の同意をより得られやすくするために、患者さんに対する説明の仕方について改善していく。
また、解析方法について日々アップデートしているのでブラッシュアップしていく。

Causes of Carryover

検体収集が遅れており、まだRNAの測定ができていない。
そのため、検体の運搬費用および測定費用として使用する計画である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 血漿タンパク質量分析による分子病態分類は重傷熱傷の予後と関連する2023

    • Author(s)
      大西伸也
    • Organizer
      第49回日本熱傷学会総会・学術集会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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