2022 Fiscal Year Research-status Report
Posture control with Pedunculopontine nucleus via Reticulospinal and Vestibulospinal Tract
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22K09201
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
福山 秀青 旭川医科大学, 大学病院, 助教 (70813939)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 脚橋被蓋核 / 網様体脊髄路 / 前庭脊髄路 / 姿勢と歩行 |
Outline of Annual Research Achievements |
動物の立位姿勢と歩行というアンバランスな状態が如何に保たれているのか、その機構を解き明かすために、歩行中枢の一部と考えられている脚橋被蓋核(PPN)が、姿勢制御に重要な神経回路(網様体脊髄路と前庭脊髄路)を如何に制御するかを動物実験で検討した。PPNへの微小電気刺激は抗重力筋群の脱力を引き起こすことがわかっていたが、今回その経路には網様体脊髄路だけでなく前庭脊髄路も含まれることが、それぞれのニューロンの発射応答と、脊髄前根電位、そして下肢の筋電図において示された。この結果はAsia-Austrolesian Society of Functional Neurosurgeryで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
解剖学的検討の前に、電気生理学と薬理学的検討を先に勧めており、伸展があったためそちらに時間をかけて研究を勧めている。動物実験は動物および実験者にも体力的負担を強いるものであるため、当初の計画よりやや遅らせより慎重を期して行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在PPN-脊髄路系への薬理学的作用をドーパミンに注目して検討中である。ドーパミンによりPPNの微小電気刺激と同じ効果が得られる事がわかったため、今後ドーパミンによる脊髄路ニューロンの応答、神経根電位の変化、そして筋電図変化から、ドーパミンが担う機能を明らかにする。その上で、ドーパミン系を含めた経路の組織染色を行い、解剖学的根拠とする予定である。
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Causes of Carryover |
動物実験の時間的制約から経費、主に物品費に余りが生じた。次年度には時間を多めに確保して繰り越した基金を使用した実験を計画(2023年5,6月)している。
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