2023 Fiscal Year Research-status Report
起立動作能力の観点からみた臼歯部欠損患者に対する第2大臼歯までの補綴治療の必要性
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22K10061
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大木 郷資 九州大学, 大学病院, 助教 (10803463)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 起立動作能力 / 補綴治療 / 臼歯部咬合支持 |
Outline of Annual Research Achievements |
咬合と身体平衡機能の関連性に関する研究も多数報告されているが、握力や歩行速度、Timed Up and Go test、重心動揺など各報告で全身機能の評価項目にばらつきがある。そこで日常生活において必要な身体機能である起立動作能力に着目し、握力・開眼片脚立ち, Timed Up and Go test, 5m歩行など各種体力測定とも相関性のある運動機能測定装置 zaRitz BM-220を用いた起立動作能力を用いて評価することとした。 現在、160名の被験者の測定を行い、咬合支持域の違いにて群分けを行い、咬合支持域の影響を調査している。また、欠損患者に対する補綴治療の効果として、可撤性義歯を装着したもの、インプラント治療をおこなったものの評価も行い、学会にて研究報告を行った。2023年9月の日本航空インプラント学会で、優秀研究発表賞を受賞した。現在さらに咬合支持の数や欠損様式など細かく評価できるよう対象者の収集を継続し、起立動作能力測定から得られたデータを詳細に解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に対象者の測定が行えており、更なる詳細な咬合支持域の範囲で群分けを行い、比較検討している。 現状での結果を学会発表で報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者数は順調に収集できているが、さらに咬合支持の数や欠損様式など細かく評価できるよう対象者の収集を継続し、起立動作能力測定から得られたデータを詳細に解析し、口腔内環境と起立動作能力の関係性を調査ていく予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度は、起立動作能力測定機器メーカーとディスカッションを行い、詳細なデータ解析を行うことに重点をおき、現状のデータの傾向等の確認を行った。また消耗品の測定等もなく、物品費用が生じなかった。さらには本課題における情報収集可能な学会等に参加できず、次年度への使用額が大きく生じてしまった。 本年度は、すでに本課題に関わる研究発表を学術大会で行うことが決まっており、論文作成のための情報収集を行うため、その他学会参加を予定している。
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