2022 Fiscal Year Research-status Report
AIを用いた即時負荷・早期負荷のための歯科インプラント術前診断支援システムの構築
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22K10103
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
神野 洋平 九州大学, 大学病院, 助教 (40507779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 哲 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (30397773)
鮎川 保則 九州大学, 歯学研究院, 教授 (50304697)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 術前診断支援システム |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科インプラント治療において即時・早期荷重負荷の術式が広く普及してきている。しか し、それらの術式に適したインプラント体の形状、ドリリング術式、至適埋入トルク値に関 する定説は未だない。現状の手術支援システムは、CT画像から再構築された3次元モデルで、 インプラント体のサイズを決定することを主目的としており、即時・早期負荷の可否の判断 に用いることはできない。ドリリング術式は、術者の手指感覚による定性的な骨質判断、荷重負荷開始時期は、埋入トルク値と共振周波数解析装置によるImplant Stability Quotient値が 判断材料に用いられているが十分ではない。歯科医師が即時・早期負荷の術式・荷重開始時 期の判断を円滑に行うための新規術前診断支援システムの開発が強く求められている。 本研究の主目的は即時・早期負荷の判断を支援を行うための新規術前診断システムを構築 することである。インプラント体埋入後の周囲骨のマイクロレベルの形態変化、埋入時の周 囲骨内温度変化に注目し、動物実験および有限要素解析によりデータ収集を行い、失敗リスクを予測可能なAIアルゴリズムを実装した術前診断支援システムの開発を目指している。 初年度は動物実験のフェーズであったが、実験モデルの決定のための準備に時間を要した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
羊を用いた動物実験を想定していたが、コロナの影響で予定していた施設が使用できず、動物の変更を含めてさらなる事前調査が必要となった。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナの影響も少なくなり、計画していた実験プロトオールに立ち返ることを含め早急に動物実験を開始できるように検討する。
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Causes of Carryover |
動物実験開始の遅れによる。
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