2023 Fiscal Year Research-status Report
がん微小環境における腫瘍免疫破綻因子としての口腔細菌ジペプチダーゼ
Project/Area Number |
22K10131
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 舟 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (50849429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石河 太知 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (10569247)
川井 忠 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (50547263)
山田 浩之 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (90267542)
下山 佑 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (90453331) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | S.anginosus / 基質特異性 / ケモカイン切断能に対する解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
SaDPP4の酵素学的性状と特異性を解析した。KEGGを用いて、S.anginosus由来のDPP4遺伝子のオーソログ検索を行い(ohara-Nemotoら、PMID:30203018)、30%以上の相動性を有する口腔レンサ球菌をピックアップした。DPP4活性を比較するために、代表的な口腔レンサ球菌をピックアップした。初期定着菌群である、S. mitis、S. oralis、う蝕原性菌であるS. mutans、S. sobrinus唾液中にもっとも多く分布するS. salivariusをピックアップした。これらによる基質特異性を解析したところ、S.anginosusがGly-Pro-MCAに対して高いプロテアーゼ活性を有していることが確認できた。このことから、S.anginosusの有するSaDPP4がGly-Proを有するジペプチドに対して、特異性を有していることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
KEGGを用いて代表的な口腔連鎖球菌をピックアップし、菌体による基質特異性を解析したところ、予備実験による結果に加えてS.anginosusが比較的ジペプチジルに対するペプチダーゼ活性を比較的高く有することが判明した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の予定としては、遺伝子組み換え実験を行い、SaDPP4の精製量を増やし、基質特異性の解析、ならびに質量解析によるケモカインの不活性能について検討を進める。
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Causes of Carryover |
大腸菌系による遺伝子組み換え実験を行い、SaDPP4の精製量を増やし、基質特異性の解析、ならびに質量解析によるケモカインの不活性能について検討を進めるため。
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