2022 Fiscal Year Research-status Report
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22K10223
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中元 雅史 熊本大学, 病院, 医員 (90779175)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 口腔がん / エピジェネティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔がん細胞株であるHSC-2、Ca9-22、SASの3種類でTGF-β1刺激下での細胞形態の変化および浸潤能について解析を行っている。培養環境およびTGF-βの濃度設定の検討をおこなっている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
試薬の効果判別のために時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
OSCC細胞株をTGF-β1で刺激して細胞形態の観察および細胞を回収し、mRNAを抽出してcDNA合成し、リアルタイムPCR法にて上皮マーカーであるE-cadherinや間葉マーカーであるN-cadherin、vimentinのmRNA発現を調べる。またウエスタンブロット法で同因子のタンパク質発現についても調べる。 TGF-βでのOSCC細胞株でのEMT誘導が確認できたら、EMT誘導と非EMT誘導OSCC細胞株でのエピゲノム状態の比較解析を行う。具体的には、ATAC-seq(Assay for Transposase-Accessible Chromatin Sequencing)にて転写活性状態の指標の一つであるオープンクロマチン領域を解析し、EMTで特に変化の見られるクロマチン領域を同定する。同定されれば、結合モチーフ解析によりその領域のDNA配列から予想されるDNA結合性転写因子の候補を検索する。過去にEMTとの関連で知られていない転写因子が同定されれば、その転写因子についての機能解析を予定する。
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Causes of Carryover |
研究の予定目標に到達できず、次年度使用額が生じた。次年度に改めて、物品の購入に充てる予定である。
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