2022 Fiscal Year Research-status Report
機能的気道開大効果を持つ、閉塞性睡眠時無呼吸に対する口腔内装置の開発
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22K10328
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
助臺 美帆 近畿大学, 医学部, 講師 (60382420)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 睡眠時無呼吸 / 閉塞性睡眠時無呼吸 / 口腔内装置 / オトガイ舌筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
睡眠時無呼吸による個人に対する身体的障害や社会に対する多方面に渡る損害は大きく、よりよい治療法が求められる。睡眠時無呼吸のほとんどが閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)であり、治療方法は、軽症例が適応の口腔内装置(OA)や中等症~重症が適応の持続的陽圧呼吸療法(CPAP)である。臨床の場では、OAは中等症や重症OSAに対しても、簡便さからOAの需要は高い。本研究では、従来のOAに加えて、機能的に上気道を開大させることが可能になるOAを開発することである。 2022年度は、従来の下顎前方位口腔内装置に搭載する、下顎前方移動機構を有する下顎可動装置を開発することであった。下顎を前方移動する機能を付与することで機能的気道開大効果を上乗せし、口腔内装置の効果を高めることを目標としている。このような装置は前例がないため、何パターンかの装置を作製、検証しているが、まだ確立に至っていない。今後も開発を継続する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
勤務体制が想定外に変化し、職場に新型コロナウイルス感染症の度重なるクラスターが発生し、研究に費やす時間が激減した。研究時間不足が最大の理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
下顎前方移動という低侵襲な運動で、機能的気道開大効果を現行の口腔内装置の搭載することは有意義であると考える。下顎可動装置の開発を継続する。また移動量、移動頻度などの最適条件を検討し、下顎可動化装置の小型化や耐久性向上などの品質改善を行う。
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Causes of Carryover |
勤務体制の想定外の変化や新型コロナ感染症の度重なるクラスター発生で、研究に費やす時間が激減したことが、研究遅延の最大の原因である。2023年度には、再度、2022年度に予定していた口腔内装置に搭載する下顎可動装置の開発に挑戦する。
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