2022 Fiscal Year Research-status Report
2040年の医療福祉を担う人材養成のための効果的な教育手法の考案
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22K10398
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
中塚 美智子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (70368158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神 光一郎 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (00454562)
米澤 美保子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師 (10515357)
宮川 淑恵 (濱島淑恵) 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (30321269)
尾形 祐己 大阪歯科大学, 医療保健学部, 助教 (30826657)
芦田 麗子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師 (40319455)
藤田 暁 大阪歯科大学, 医療保健学部, 助教 (60827583)
寺島 雅子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 助手 (10848386)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 早期離職 / ミスマッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
現在早期離職につながる要因を検討するため、卒業直前の最高学年の学生、また歯科衛生士、歯科技工士、社会福祉現場でそれぞれの資格を活かした仕事に従事している方々に対して調査を行っている。 現在まだコロナ禍の影響もあって歯科衛生士、歯科技工士、社会福祉現場で仕事に従事している方々からの回答が非常に少ない状況である。回答数を増やし、分析できるようにしていく予定である。 一方、学生についてはデータが集まってきていることから、2023年度に日本歯科医学教育学会において学生のキャリア形成に対する意識について中間発表を行う予定である。 歯科衛生士および歯科技工士養成課程に在籍する大学生、短期大学生、ならびに専門学校生を対象に22項目からなる調査をインターネットにより実施し、411名から回答を得ている。411名中、大学4年生が97名(23.60%)、短期大学3年生が92名(22.38%)、専門学校3年生が222名(54.01%)であった。また、歯科衛生士養成課程在籍者が389名(94.64%)、歯科技工士養成課程在籍者が22名(5.35%)であった。仕事に対する考えについて、115名(27.98%)が「好きなことややりたいことを仕事にする」、92名(22.38%)が「やりがいを感じられる仕事をする」、55名(13.38%)が「社会に役立つ仕事をする」と答えている。 働くうえで身につける必要があると考えていることは、182名(44.28%)が「専門的な知識や能力、スキル」、115名(27.98%)が「コミュニケーション能力」、44名(10.71%)が「マナー、礼儀」を挙げた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題に対し、学生からの回答は順調に集まり、今回日本歯科医学教育学会において中間発表を行うところまで到達した。現段階で回収したデータの処理を行っているが、参考文献などもみつつ、改めて分析手法や解析内容について検討し、当初のテーマに対する何らかの回答が見いだせるようにしたい。 一方、キャリア形成には学生時代の臨床実習経験が大きく影響すると考えているため、現在臨床実習開始前、終了後の学生を対象に調査を行い、臨床実習前後での自己教育力の変化について検討を行っている。こちらもデータが集まってきており、今年度中に中間発表の形で学生のキャリア形成に対する意識、また自己教育力の獲得状況について学会発表、学術論文発表を行う予定である。 上記から、研究は概ね順調に進んでいると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は医療従事者、また社会福祉従事者に対するアンケート調査の協力依頼を行い、母数を増やしていきたい。また、学生のデータもさらに増やして、どのようなキャリア教育が望ましいかを検討したい。 また、臨床実習前後における自己教育力の獲得についても研究をさらに深め、本研究課題の裏付けとなるようなデータになるよう、解析手法等を工夫していきたい。
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Causes of Carryover |
当初の計画では今年度に調査データを分析し、学会で中間発表を行うための費用を予算化していた。しかし、コロナ禍の影響で、医療従事者および社会福祉従事者への調査依頼が進まず、中間発表するためのデータ収集がほぼできなかった。そのため、次年度に医療従事者等への調査協力依頼、データ収集を行うことになった。 次年度はデータ収集を進め、学会での中間発表、また分析結果の一部の論文発表のための英訳、英文校正等に助成金を使用する予定である。
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