2023 Fiscal Year Research-status Report
2040年の医療福祉を担う人材養成のための効果的な教育手法の考案
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22K10398
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
中塚 美智子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (70368158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神 光一郎 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (00454562)
米澤 美保子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師 (10515357)
濱島 淑恵 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 准教授 (30321269)
尾形 祐己 大阪歯科大学, 医療保健学部, 助教 (30826657)
芦田 麗子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師 (40319455)
藤田 暁 大阪歯科大学, 医療保健学部, 講師 (60827583)
寺島 雅子 大阪歯科大学, 医療保健学部, 助手 (10848386)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 早期離職 / ミスマッチ / キャリア教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在歯科衛生士学校養成所に在籍する学生を対象に労働に対する意識や考え、また進路決定の際の重視事項等に関する調査を行っているところである。 2020~2022年度に卒業年次を迎える歯科衛生士学校在籍学生859名を対象に、自身の気持ちや性格、インターンシップや説明会等への参加、仕事に対する考えや不安、就職先および職場に対する条件等について、インターネットで調査を行った。得られたデータを項目別、また学校種別に単純集計し、仕事に対する考えや不安、就職先および職場に対する条件等についてはクロス集計も行った。 現在の専攻の選択理由として、「将来性があると感じたから」、「国家資格を取りたいと思ったから」の両者で約70%を占めた。約80%の学生が現在の専攻を考え始めた時期を「高校生(もしくは16歳~18歳)」と答え、現在の専攻を肯定的に捉えている学生は46.0%であった。事業所の見学会、インターンシップ等への参加回数は、「1~3回」が46.0%で、約半数が参加に意味があったと回答したが、「いいことしか言われなかった。」と回答した学生も30%以上存在した。約30%が「好きなことややりたいことを仕事にする。」と答え、半数近くが専門的な知識や能力、スキルを働くうえで身につける必要があると考えていた。50%以上が人間関係がよい職場で働きたいと考え、内定先の決め手も職場の雰囲気やスタッフの人間関係等の良さを挙げていた。 歯科衛生士の早期離職防止のためのキャリア教育について、知識や技術はもちろんのこと、仕事や勤労の意義を考えるような内容を低学年次に実施し、それらが自己成長や社会貢献につながることを継続して伝えていくような内容が望まれる。また、事業所見学等により職場を知ることも学生の不安を軽減する意味で効果的であるものの、進路選択時に押さえておくべきポイントを明確にすることが重要であると示唆される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題に対し、学生からの回答は順調に集まり、現在大阪歯科学会において歯科衛生士養成課程の学生に対する調査の中間結果を投稿するところまで到達した。 また、キャリア形成には学生時代の臨床実習経験が大きく影響すると考えているが、歯科衛生士養成課程の臨床実習開始前、終了後の学生を対象に臨床実習前後での自己教育力の変化について検討を行い、学術雑誌に投稿を行い、昨年度掲載された。 現在歯科技工士養成課程の学生、歯科衛生士、歯科技工士、社会福祉関連従事者に関するデータを集めているところである。 次年度中に学生のキャリア形成に対する意識、またキャリア教育に望むことについて学会発表、学術論文発表を行う予定である。 さらに、社会人の意識から、学生時代のキャリア教育のあり方、学生と社会人とのキャリアに関する意識の違いについても検討を行い、学会発表、学術論文発表する予定である。 上記から、研究は概ね順調に進んでいると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在歯科技工士養成課程の学生、歯科衛生士、歯科技工士、社会福祉関連従事者に関するデータを集めているところである。 次年度中に学生のキャリア形成に対する意識、またキャリア教育に望むことについて学会発表、学術論文発表を行う予定である。 さらに、社会人の意識から、学生時代のキャリア教育のあり方、学生と社会人とのキャリアに関する意識の違いについても検討を行い、学会発表、学術論文発表する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度は引き続き学生および社会人対象の調査を進めるとともに、調査結果をまとめて学会発表および学術雑誌への投稿を行う予定である。 そのため、学会参加費、学術雑誌投稿料、印刷費等に使用を予定している。
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