2022 Fiscal Year Research-status Report
放射能汚染傷病者対応を想定した放射線防護教育ツールの開発
Project/Area Number |
22K10409
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
伊藤 勝博 弘前大学, 災害・被ばく医療教育センター, 教授 (20322951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻口 貴清 弘前大学, 災害・被ばく医療教育センター, 助教 (90737454)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 被ばく医療 / 救急医療 / 災害医療 / 放射線教育 / 放射線防護 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線事故・原子力災害時に発生する可能性のある被ばく/汚染傷病者に対応する医療従事者(以下EMR)は、自らの放射線被ばくに際して大きな不安に駆られながらの活動を行わねばならない。EMRへの被ばく医療・放射線防護の教育が福島第一原子力発電所事故以降、全国的に行われている一方、過去の放射線事故事例に基づいた被ばく線量の認知については高くない。そこで本研究では放射線実測実験および放射線物理シミュレーション技術を駆使し、汚染傷病者に対応するEMRの被ばく線量を迅速に算出するアプリケーションを開発、および、救急・災害医学分野における放射線防護教育に資するデータ提供を目指す。 令和4年度の研究において、過去の放射線事故事例の総括と放射線物理学的なシミュレーションデータの取得が順調に遂行でき、予定より早くEMRの被ばく線量を迅速に算出可能なアプリケーション開発へ着手できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
令和5年度の研究において、過去の放射線事故事例の総括と放射線物理学的なシミュレーションデータの取得が順調に遂行でき、予定より早くEMRの被ばく線量を迅速に算出可能なアプリケーション開発へ着手できた。
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Strategy for Future Research Activity |
被ばく線量算出アプリケーションの完成と、それらデバイスを活かした放射線防護・被ばく医療教育の実施と教育効果の検討を早期に実施していく。
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Causes of Carryover |
論文執筆の為、採択料(accept時に支払う予定)を残すこととした。また、研究基盤整備についてはシミュレーション用PCのアップグレードパーツの一部がCOVID-19の影響で予定通り納品できず、令和5年度に繰り越した。
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Research Products
(2 results)