2023 Fiscal Year Research-status Report
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22K10641
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
山田 雅子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30459242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 千文 常磐大学, 看護学部, 教授 (80258988)
西村 恵理奈 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (80849993)
津田 篤太郎 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 診療教育アドバイザー (90837882)
江口 優子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 非常勤講師 (70965582)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 漢方医学 / 漢方的看護力 / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
教材開発の質改善については、看護学部2年生を対象に、1コマ(90分)の講義を行った。学習目標には、①漢方薬の概要を知る、②漢方医学の考え方の概要を知るの2つをあげた。目標①に対し、身近な葛根湯と麻黄湯を例に挙げ、これらを構成する生薬を用意し、学生が実際に触れたり匂いを嗅いだりできる機会を設け、そこで感じたことを発表する機会を設けた。②に対しては、「気・血・水」といった漢方用語に馴染むきっかけづくりとして、学生全員で「気」の付く言葉を出し合うワークを行った。また、同じ身長・体重である2人の看護学生の事例を用いて、弁証や養生の理解を促した。事後アンケートからは、「面白かった」「驚いた」「興味がわいた」とした学生がほとんどであったが、82名の学生のうち4名が「難しかった」と評価した。具体的には、「今まで看護学で学んできた言葉や考え方とは少し違う」、「気の理解が少し難しい」との意見であった。 「漢方的看護力」の概念化を進めるために、漢方医学を学び看護を実践している看護師2名にヒアリングを行った。そこには入院患者に対して「話を聴きますよ」という当たり前の看護ではあるがそこには「気のキャッチボール」という意識があることや、人々が自分たちでやったかのように仕立てる関りを意識的に行っているさまが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒアリング対象となる候補者が思うように見つからず、進捗が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
文献とヒアリング結果から、「漢方的看護力」の要素を抽出する作業を進め、尺度を構成するアイテムを作成する。講義用資料の改善も連動して行う。 最終年度であるため、講義に参加した学部生全員に対して調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度に、予定したヒアリング対象者数を確保することができなかったため。 今後、ヒアリングの対象者を2名加えること、12月に熊本で開催される日本看護科学学会にて発表することで使用する予定。
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