2023 Fiscal Year Research-status Report
看護理工学による看護実習の遠隔教育支援システムに関する研究
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22K10751
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Research Institution | Suzuka National College of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 明 鈴鹿工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (40259883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河尻 純平 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 准教授 (40747771)
舩越 一彦 鈴鹿工業高等専門学校, 教養教育科, 教授 (60229094)
村松 愛梨奈 愛知教育大学, 教育学部, 助教 (60757996)
箕浦 弘人 鈴鹿工業高等専門学校, 電子情報工学科, 教授 (90321447)
林 暁子 鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 助教 (90741257)
神藏 貴久 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 教授 (00804329)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 胸骨圧迫 / 救急救命 / 腰痛予防 / 介助 / 看護理工学 / 教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
看護理工学の他分野からの視点による新たな質の高い看護教育の創出を目的として本研究に取り組んでいる。令和5年には、研究分担者に鈴鹿医療科学大学・保健衛生学部・救急救命学科・神藏貴久教授が加わり、看護に加え救急救命を専門とする研究者による実験計画・解析・考察が可能となった。非熟練者を対象とした胸骨圧迫の導入訓練方法と、ベッド上被介助者の体位変換を行う際の介助者腰痛予防のための姿勢・動作の実習補助システムの構築に取り組んでいる。 胸骨圧迫動作解析においては、地元鈴鹿市消防本部の協力を得て、熟練者(消防隊員)の動作測定結果と非熟練者(学生)の結果との比較を行っている。 数名の被験者での予備実験をほぼ終え、今後はより多くの被験者の測定を行い統計解析を行い、効果的な教育手法の構築を目指す予定である。 研究の成果としては、途中結果の一部を2024年5月鹿児島市で開催される第63回日本生体医工学会大会に口頭発表を行う予定である。2023年1月10日に東海三県NHK NEWSにて放映されて以降、数件の問い合わせがあった。データ解析後に成果が得られれば、計画書に記載通り論文発表とともにWebやTVなどメディアを通して社会へ情報発信を行う予定である。 また、本研究の一部は鈴鹿高専2年生のSTEAM教育・PBL教育(課題探求型演習)である選択科目「デザイン基礎」及び全学生を対象とした「課題研究」の履修学生(8名)にも被験者として参加してもらい、一部の解析を自らGoogleColaboratory上のプログラミング言語Pythonを用いてバイオメカニクスの基礎習得にも寄与している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
胸骨圧迫動作の計測を行うと、研究計画策定時にはあまり考慮していなかった要因(被験者の体重・筋力などの違い)が持続時間に及ぼす影響が大きいことが分かった。
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Strategy for Future Research Activity |
モーションキャプチャと床反力計の測定に加えて表面筋電位計測を追加することとした。計測準備が整ったので今後、姿勢・床反力に加え筋収縮状態を総合的に考慮した計測を行う予定である。 一方、腰痛予防の計測では、模擬ベッド解除動作計測装置の製作が完了したので、今後はそれを用いて計測を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画が当初の予定と若干の変更を行うことにより、次年度へ繰り越し使用する予定であるため。
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Research Products
(1 results)