2023 Fiscal Year Research-status Report
潜在ランク理論に基づく看護師のコンピテンシー評価のためのAIモデル開発
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22K10761
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
實金 栄 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (50468295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 瑞子 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 准教授 (00808230)
出井 涼介 株式会社ケアコネクトジャパン(地域ケア経営マネジメント研究所), 研究開発部門, 主任研究員 (40854922)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | クリニカルラダー / 看護師 / 潜在ランク理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
400床未満の10,000人の看護師に,JNAクリニカルラダーの看護実践の行動目標の達成度を調査した。回収は1929人(19.3%)であった。 現在のクリニカルラダーレベルはⅠ:70人(3.6%),Ⅱ:221人(11.5%),Ⅲ:432人(19.8%),Ⅳ:381人(19.8%),Ⅴ以上:256人(14.0%)),わからない・受けていない:466人(24.2%),無回答:103人(5.3%)であった。JNAクリニカルラダーのレベルⅠ~Ⅴの①:ニーズをとらえる力,②:ケアする力,③:協働する力,④:意思決定を支える力の合計51項目行動目標について4件法で得点化し分析した(欠損値は多重代入法により代入した)。 まず看護実践力の一次元性を確認的因子分析で検討した。モデルのデータへの適合性は,適合度指標Comparative Fit Index=0.951,Root Means Square Error of Approximation=0.087であった。 次に看護実践力の①~④のZ値で因子間の得点比較を行ったところ,平均スコアは④2.74>①2.59>③2.41>②2.26の順であり,いずれの因子間にも有意差(p<0.01)がみられた。現在のクリニカルラダーレベルによる看護実践力の合計点の比較では,レベルⅠとⅡでは有意差はみられなかったが,他のレベル間では有意差がみられた。それぞれの平均ランクはⅠ:442.1,Ⅱ:569.8,Ⅲ:663.1,Ⅳ:750.3,Ⅴ:898.2であった。以上の解析にはSPSS28およびMplus8.9を使用した。 以上の結果から,現在認定を受けているレベルが高いほどJNAクリニカルラダーの合計点は高くなっていた。今後はJNAクリニカルラダー各項目の困難度と自己評価の困難度の異同について,潜在ランク理論を用いた解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データに偏りがあり,解析方法を再検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
4件法データを2値化する最適解を検討し,再分析予定である。
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Causes of Carryover |
分析の遅れにより,学会発表等の成果発表ができなかった。 分析方法を検討し,結果を公表する。
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