2022 Fiscal Year Research-status Report
ICUにおける終末期の看取りの質向上を目指してー日本語版FS-ICUの開発ー
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22K10853
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
高橋 恵 北里大学, 大学病院, 看護係長 (00795396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 智 北里大学, 医学部, 助教 (10867500)
椿 美智博 北里大学, 看護学部, 助教 (40819702)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | FS-ICU / 家族ケア / PICS-F / 満足度調査 / ACP / 救急・集中治療 / 終末期 |
Outline of Annual Research Achievements |
Family Satisfaction in the ICU (FS-ICU)は、ICUでのケアに対する家族の満足度を評価する質問票であり、看取りの満足度も評価できる。諸外国においては、この指標を活用し家族ケアの実態を調査し臨床のケアに生かしているものの、日本語版FSーICUは2019年に翻訳版が作成されたが、信頼性と妥当性の検証には至っていなかった。このため、本研究は日本語版FS-ICUの開発を目指し、日本語版FS-ICUの予備調査を実施後、多施設ICUにおいて、生存退院および死亡退院した患者家族に送付・回答を得て、信頼性・妥当性を評価することである。 今年度は、翻訳プロセスガイドラインに沿い、日本語版FS-ICUの作成者に英語版FS-ICUの翻訳と逆翻訳のプロセスを確認した。また救急・集中治療領域で勤務する医療者および看護学部教員により、日本語翻訳版FC-ICUの質問項目の表現や回答のしづらさがないか確認を行った。その後、ICUを退出した生存・死亡患者家族へFSーICUへ送付し、FS-ICU回答に伴う質問項目の表現や回答のしづらさを確認した。また、アンケート回答者の家族の中からこインタビュー同意者を得た家族から、回答に伴う心的負担や書面で記入しずらい質問項目・表現について確認を行った。この予備調査を経て、日本語翻訳版FS-ICUの質問項目の表現を一部改訂が必要であることがわかった。原作者と情報共有および改訂についての了承を得て、日本語版FS-ICUの改訂を行った。現在はこの予備調査結果をまとめている段階にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予備調査を完了し、予備調査のまとめを作成している。また信頼性と妥当性の検証に向け多施設共同研究を準備に至っている。
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Strategy for Future Research Activity |
改良を行なった日本語版FS-ICUを用いた多施設共同研究により信頼性・妥当性を検証する。
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Causes of Carryover |
多施設共同研究に伴う、物品・郵送費用・統計解析・学会参加・多施設会議・論文作成に使用を予定している。
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