2022 Fiscal Year Research-status Report
心血管疾患患者の退院後再喫煙予防のための禁煙支援プログラムの開発
Project/Area Number |
22K10886
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
谷口 千枝 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (60738251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成定 明彦 愛知医科大学, 医学部, 講師 (20800965)
森本 直樹 愛知医科大学, 看護学部, 助教 (00805327)
伊藤 真規 愛知医科大学, 看護学部, 助教 (60885870)
鈴木 孝太 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90402081)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 心血管疾患 / 喫煙 / 再梗塞 / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,株式会社JMDC社の健診レセプトデータを用いて,心血管疾患患者の診断後の再喫煙とその後の再梗塞との関連を評価する予定であった。しかし,実際にJMDC社のデータセットでそれらを評価したところ,再梗塞までの期間が思った以上に長いこと,評価項目の「再梗塞」の評価がしづらいことにより,分析ができなかった。そのため,昨年末に追加のデータセットを2022年度まで購入することとした。また,「再梗塞」の評価が可能となるように,DPCの入院が主病名によるものなのかがわかるフラグも追加して購入した。今後,この新たなデータセットを使用して,当初予定していた解析を行っていく予定である。今年度の解析が遅れたために,追加の分析項目として,「AMIに罹患することがどの程度禁煙行動にインパクトを与えるか」にテーマとし,現在株式会社JMDC社のデータセットを用いて解析することとした。疾患は,「①一般的に喫煙がその疾患に影響をしていると考えられているか」と「②その疾患は生命に対する危機が大きいか」の2種類の組み合わせで,①〇②〇の疾患として「心筋梗塞」「肺がん」①〇②×の疾患として「喘息」「一過性脳虚血発作」①×②〇の疾患として「大腸がん」「胃がん」①×②×の疾患として「虫垂炎」「緑内障」の8疾患と比べるというデザインとした。現在,解析が終わり論文作成中である。この論文投稿が終了後,今後は,循環器病棟で働く看護師の禁煙支援への認識を評価する研究を並行して行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上述したように,実際にデータセットをまとめたところ,年数と評価項目の問題で解析ができないという事態に陥った。追加データを購入し,現時点ではテーマを修正した上で解析を行っている。従来からのテーマである「心血管疾患患者の診断後の再喫煙と再梗塞との関連性」についても,今後新たなデータセットで解析を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
株式会社JMDC社のデータセットについては,今後解析を進め,本年度中に1本は論文投稿ができるようにする。循環器病棟に勤務する看護師の禁煙支援の現状についての調査は,まず循環器病棟の看護師の禁煙支援の認識について質的に調査をした上で,量的研究の評価項目を決定するようにしたい。
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Causes of Carryover |
今年度は解析ができなかったため,新たなデータセットを購入するにとどまった。次年度継続して解析を行う必要がある。
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