2023 Fiscal Year Research-status Report
重症心身障がい児の看護ケアに伴う生体反応を非接触で測定できるデバイスの開発
Project/Area Number |
22K11011
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
池田 麻左子 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (10870339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 範佳 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40707337)
堀 芽久美 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (20735732)
山下 早苗 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40382444)
市原 真穂 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70736826)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 重症心身障がい児 / ケア / 客観的評価 / 生体反応 / 心拍数 / 呼吸数 / 非接触デバイス / 小児 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、重症心身障がい児(以後、重症児)の看護ケアにおいて、看護ケアに伴う生体反応を非接触で測定できるデバイスを用いることによって、重症児看護の質の向上を目指すことである。健常な小児に比べ重症児は、自分の意思を他者へ言語的に伝えることが困難な特性があり、重症児に関わる他者は重症児の意思の読み取りにくさがある。そのた め重症児に関わる看護師は、重症児の意志を推測的に理解しケアを実施せざるをえない状況にあり、不安や葛藤を感じている。特に重症児の在宅生活においては、病院や施設と比べ医療的機器が乏しく、複数の看護師が同時に苦痛緩和や安全を配慮するための行動にしにくいため、対応する看護師の推測的な判断(アセスメント)を客観的に裏付ける指標が望まれている。 意思の確認が難しい対象の苦痛やストレスの状態を反映する方法は、いくつか報告されている。これらは、客観的に評価できる方法として有用であるが、侵襲を伴う方法でもあり、身体への接触に敏感に反応を示す重症児の特性や身体的な負担を配慮した活用としては検討が必要である。そこで、重症児の特性を踏まえ身体的な侵襲を回避し、かつ日常的に活用できる方法として、身体に非接触で生体反応を測定できるデバイスを用いた方法を考えた。 成人を対象にした先行研究において、生体反応を非接触で測定できるデバイス(以下、非接触デバイス)の有用性が検証されている。小児への有用性と妥当性を検証することによって、重症児への活用ができると考え取り組んでいる
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は、研究協力者の退職に伴う役割変更の検討が必要になった。前任者に代わる協力者の厳選において時間を費やす必要があり、計画の進捗に遅れを生じた。協力者決定後は、研究計画書に基づき研究対象者を募集し、予定対象者数を満たすことができた。その後の測定はスムーズに実施でき、現在測定データを集計しデータ解析・分析に向けた準備に努めている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在測定データを集計しデータ解析・分析に向けた準備に努めており、間もなく集計結果の整理を終了する見込みである。その後分析を行い、収集したデータ追加の必要性を検討する計画である。測定データの追加が必要な場合は、研究協力者の追加募集を行い再度測定を行い、データ収集をする。収集データが整い次第、成果報告として学会発表および論文での公表に向けて準備を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
今年度予算は、データ収集に必要な物品や研究協力者への支出に合わせて、成果報告に必要な準備に支出を予定していた、しかし、データ収集にとどまったため、予定して支出に至らなかった。今後は、成果報告に必要な学会参加費や旅費、投稿論文の準備および投稿費用などに支出が必要となる予定である。
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