2022 Fiscal Year Research-status Report
多重介護を担う家族介護者に向けた重層的共有支援ツールの開発とその有用性の検討
Project/Area Number |
22K11163
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
堀口 和子 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (30379953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 昇 獨協医科大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80203389)
鈴木 千枝 兵庫医科大学, 看護学部, 准教授 (10635832)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 多重介護 / 家族介護者 / 共有支援ツール / 家族支援 / 専門職間連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は多重介護を担う家族介護者,要介護・要支援高齢者の介護ケアネジメント担当者,看護・介護サービス担当者らが重層的で有機的な連携ができる共有支援ツールを開発し,その有用性を検討することを目的としている。2022年度は,多重介護を担う家族介護者の対処方略,看護・介護サービス担当者の支援方略に関する検討を行った。その概要は下記の通りである。 1.多重介護を担う家族介護者の対処方略の抽出:既存の多重介護を担う家族介護者への面接調査から家族介護者の対処方略のエッセンスを抽出し、現在まとめている段階である。 2.看護・介護サービス担当者の支援方略の抽出:既存の多重介護者への支援経験がある訪問看護専門職に行ったフォーカス・グループインタビューから多重介護者に対する支援や多職種連携の内容について抽出し、1同様に現在まとめている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、多重介護を担う家族介護者の対処方略リスト及び多重介護を担う家族介護者への支援方略項目リストに加え、ケアマネジメントの対応方略のための項目リストを試作する予定であった。しかし、多重介護を担う家族介護者への支援経験がある訪問看護専門職者を対象にした調査が遅れたため、その後の熟練介護支援専門員・地域包括支援センター管理者との面接調査の進捗の遅延につながってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度では、「介護ケアマネジメント担当者のケアマネジメント」について,多重介護家族をケアマネジメントした経験のある介護支援専門員や地域包括支援センター職員を対象にフォーカス・グループインタビューを重ね,多重介護者へのケアマネジメントの対応方略を抽出する予定である。2022年度に実施した、「多重介護を担う家族介護者の対処方略」,「看護・介護サービス担当者の支援方略」も含めて、それぞれの方略項目リストを試作する。在宅看護・家族看護学の研究者や専門職者の管理者などの実践家らとその内容について検討・改訂を加え,対処方略測定尺度を完成する予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していた多重介護家族のケアマネジメントした経験のある介護支援専門員や地域包括支援センター職員を対象にフォーカス・グループインタビューの実施が次年度に持ち越す結果となり、未使用額が生じることになった。2023年度の使用計画は、多重介護家族のケアマネジメントした経験のある介護支援専門員や地域包括支援センター職員を対象にフォーカス・グループインタビューに対する謝金等を必要経費に充当する予定である。
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