2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K11367
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
加藤 雅彦 鳥取大学, 医学部, 教授 (40362884)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 研吾 鳥取大学, 医学部, 講師 (90620922)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 心不全 / 睡眠状態誤認 / 主観的睡眠評価 / 客観的睡眠評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
「背景」睡眠状態誤認とは、心気症や病気不安症と類似の身体情報の知覚・認知や不安を制御する情動処理における機能不全と関連するとされている。具体的には主観的睡眠指標と客観的睡眠指標との解離と捉えることができる。心不全患者は入眠困難・中途覚醒や日中の倦怠感を訴えることが多く、繰り返す心不全病態の悪化による不安・喪失感も携えている。 「研究目的」本研究は、心不全患者の睡眠状態誤認の合併率や睡眠導入薬の投与状況を把握し、心不全の病態と睡眠状態誤認の関連を明らかにすることを目的としている。 「本年度の成果」本研究の研究計画書が当院の倫理委員会に承認された。また、日中の活動度の指標や夜間の睡眠状態を測定することができるアクチグラフィーのソフトを購入し、解析方法を学習し、ボランティアに対して検査を施行して解析を進めている。今後は心不全入院患者を中心に終夜PSG検査を行い、同患者の主観的睡眠指標としてESS,PSQIを、客観的睡眠指標としてアクチグラフィーの指標や終夜PSG指標を用いて測定する。これらの指標の解離がある群とない群で臨床的背景や心エコー指標を比較検討する。現在データの収集を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
倫理委員会での承認手続きまでに時間が費やされたが、今年度は承認されたため、現在患者リクルートとデータ収集に努めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在アクチグラフィーを用いた日中の活動度をボランティア対象に行っている。解析がスムーズに行えることを確認した後に、心不全入院患者の終夜PSG検査とアクチグラフィーのデータを収集する。病院所属の睡眠検査技師らの協力も得て、患者さんのリクルートと検査施行、データ収集・解析を進めている。
|
Causes of Carryover |
今年度はアクチグラフィーの解析ソフトと解析を行うためのノートパソコンを購入したが、アクチグラフィー端末の購入を行っておらず、次年度に端末を購入する際に必要となる。
|