2023 Fiscal Year Research-status Report
VRを用いた運動発達遅滞児に対する匍匐動作誘発への挑戦
Project/Area Number |
22K11418
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
細田 里南 高知大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (10626138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 靖典 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (30380372) [Withdrawn]
川原 靖弘 放送大学, 教養学部, 准教授 (10422403)
望月 典樹 日本工業大学, 先進工学部, 助教 (70823756)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 乳児 / VR / 匍匐 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度に研究で使用する機器が完成し、2023年度に入って6月よりデータ収集の環境調整を行った。具体的には、匍匐動作を映像として捉えて動きを解析するために必要なカメラの選定や設置位置の確認、映像ソフトの選定を含む附属物品の確保と使用状況の確認を行った。 使用するカメラの不具合や撮影した映像の解析において、解析する際の映像の切り取り範囲及び指標となる壁面のメモリ設定に詳細な調整が必要であることがわかった。 研究環境が医療機関である特性上、COVID-19の流行期(8月頃)には一旦研究活動を中断したが、年明けの1月には再度環境調整を行いつつ、実際の乳児の大きさをモデルとしたプレ実験を行うことができた。 プレ実験では乳児の啼泣により何度も測定を中断せざるを得ない状況であった。1クール1分間として映像なしの状態で腹臥位姿勢を取り続けることができるかどうかを試行したが、実際には持続して姿勢を保持できたのは30秒程度であり、設定時間及び環境の再調整が必要な状況であることが把握できた。また、乳児の機嫌を維持する時間帯の調整なども必要であることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
使用するカメラの不具合や撮影した映像の解析において、解析する際の映像の切り取り範囲及び指標となる壁面のメモリ設定に詳細な調整が必要であることがわかり、調整を行った。 それに伴い追加購入の必要なデバイスなどの選択及び調達に時間を要した。 さらには研究環境が医療機関である特性上、COVID-19の流行期(8月頃)には研究場所の入室制限を行う必要もあり一旦研究活動を中断していた。 年明けの1月には再度環境調整を行いつつ、実際の乳児の大きさをモデルとしたプレ実験を行うことができたが、予想以上に乳児が見知らぬ場所のためか啼泣してしまい、継続を続けることが困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
乳児が啼泣しにくい時間帯(空腹や眠気などの不機嫌になる状況を事前に避ける時間調整)や刺激入力に集中しつつ不安を抱かないよう測定の前に環境に慣れる時間を確保する必要がある。刺激の入力時間については、乳児が同一姿勢を取り続ける時間を確保できるよう30秒から60秒の間と幅を持たせつつ、有効測定時間としてその間の安定した時間を切り取ることを視野に測定を行う必要がある。
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Causes of Carryover |
本来であれば本年度より乳児を対象にデータを収集していく予定であり、被検者や研究協力者への謝金が発生する予定であった。しかしながら、様々な課題があるため、データ収集にまで至っておらず次年度使用額が生じる結果となった。 次年度は再度計測環境の調整を行ったうえで被検者を募り、測定を再開する予定である。 そのためには被検者数に伴う謝金の発生や、機器の調整費用が発生する予定である。
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