2022 Fiscal Year Research-status Report
心血管疾患患者の重症化予防を目指した身体機能と疾病管理に関する包括的研究
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22K11457
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
苅谷 英紀 北里大学, 大学病院, 医科学修士 理学療法士・一般 (60917847)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 心血管疾患患者 / 手段的日常生活動作 / 身体活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
心血管疾患患者における疾病管理のうち、高い身体活動量を維持することが重要であり、身体機能評価、身体活動の評価・指導を行うことは極めて重要である。疾病管理のうち、身体活動量に着目し、身体活動量に関連する因子や身体活動量と動脈硬化指標・心臓機能指標の変化ならびに生命予後との関連を検証する予定である。 本研究は、加速度計で測定した客観的な身体活動量に関連する因子の一つとして手段的日常生活動作の頻度が関連するか否かを明らかにすることを目的として開始した。当施設では地域在住の心疾患患者において年に1回程度の身体機能、身体活動量、動脈硬化指標および心臓機能指標の評価・診察を日常診療として実施している。2年前よりデータ収集およびデータベースの蓄積を開始した。データベースを利用して後ろ向きにデータ収集および解析を行うこととした。現在は上記のデータ収集を前向きにて実施・継続しており、次年度に本内容について発表を予定している。 上記に関連する内容として、「高齢心血管疾患患者における手段的日常生活動作と予後との関係に対する下肢筋力の影響」といった題名で第28回日本心臓リハビリテーション学会学術集会の一般演題「高齢患者1」にて発表を行い、一般演題口演セッション別優秀賞を受賞した。地域在住の65歳以上の心血管疾患患者を対象とした手段的日常生活動作の頻度と生命予後との関連を原著論文として執筆し、European journal of cardiovascular nursing (impact factor 3.593)に内容が掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例登録も滞りなく進行しており、データ収集および蓄積は順調に行えている。また、前向きにてデータ収集を継続しており、縦断的なデータ収集も行えている。加えて、英語論文発表にてその成果を発信することができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
症例登録は目標に到達したため、前向きでの身体機能・身体活動量・動脈硬化指標・心臓機能指標および生命予後といったデータ収集および蓄積を継続していく予定である。さらには身体機能・身体活動量と動脈硬化指標・心臓機能指標の変化および生命予後との関連を検証し、その結果を発信していく予定である。
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Causes of Carryover |
その他に使用する直接経費として当初予定していた文献管理ソフトフェアが今年度中に購入することができなかったため。 次年度に上記の文献管理ソフトウェアを購入する予定としている。
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Research Products
(3 results)