2023 Fiscal Year Research-status Report
背部を対象としたレジスタンス運動における筋内低酸素化とその規定要因の解明
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22K11667
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Research Institution | Biwako-Gakuin University |
Principal Investigator |
高木 俊 びわこ学院大学, 教育福祉学部, 講師 (80735415)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | レジスタンストレーニング / 広背筋 / 僧帽筋 / 近赤外分光法 / 心拍出量 / 末梢循環 / 筋電図 / 部位差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、レジスタンストレーニングの習慣を持たない若年成人及び高齢者に対して背部を対象としたレジスタンストレーニングを実施することで、1)レジスタンストレーニングによるレジスタンス運動中の筋内低酸素化の変化が筋厚の変化と関連するか否か、2)レジスタンストレーニングによる1)の関連が若年成人と高齢者で異なるか否か、3)レジスタンストレーニングによるレジスタンス運動中の筋内低酸素化の変化が局所性・全身性要因の変化と関連するか否か、及び4)3)の関連が若年成人と高齢者で異なるか否かの4点について検討することである。本研究は上記4点の検討により、運動時における背部の筋内低酸素化とその規定要因を循環・代謝に関連する複数の局所性要因と全身性要因から解明することを目指すものである。 2023年度は2022年度より継続して所属大学内の研究環境を整備すると共に、2022年度に新規購入した呼気ガス分析装置における測定手技の確認と習熟を進めた。加えて、本研究課題の着想のもとになった筋内低酸素化データを追加解析したところ、新規知見が確認された。本研究課題の成果における波及効果を高める可能性が考えられたため、当該データをまとめて論文を投稿する一方で、追加解析の結果を踏まえた実験系の再構築を進めた。 来年度以降の十分かつ有益なデータ解析を実施するため、当該分野の専門国際学会(東京開催)に参加し、最新知見の情報収集及び情報交換を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究環境の整備に時間を要したため。また、所属大学における校務が急遽増加したため。
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Strategy for Future Research Activity |
予備実験を進めることで、測定プロトコールを再確立させ、本実験を開始する。
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Causes of Carryover |
令和5年度に予定していた十分な予備実験および本実験を実施することができなかったため、購入予定であった消耗品や謝金分の次年度使用額が生じた。令和6年度においては、令和5年度に終えることができなかった予備実験及び本実験に必要な経費(消耗品・謝金)と申請時より予定していた学会旅費に研究費を使用する。
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