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2022 Fiscal Year Research-status Report

重症牛乳アレルギー児への少量経口免疫療法の検討

Research Project

Project/Area Number 22K11863
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

鈴木 亮平  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (70869263)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 勝沼 俊雄  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10194789)
赤司 賢一  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90338864)
岡田 祐樹  昭和大学, 医学部, 講師 (10814577)
今井 孝成  昭和大学, 医学部, 教授 (60365731)
上村 鋼平  東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (10805039)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywords食物アレルギー / 経口免疫療法 / 牛乳アレルギー / 栄養 / 成長 / アナフィラキシー
Outline of Annual Research Achievements

食物アレルギーに対する根治療法として経口免疫療法(Oral immunotherapy; OIT)の有効性が多数報告されている。しかし、重症なアレルギー反応(アナフィラキシー)など重篤な有害事象のリスクを伴うため未だ標準的治療には位置付けられていない。我々は過去に、3歳から12歳の重症牛乳アレルギー児28名を対象に牛乳OITのランダム化比較試験(ORIMA study)を実施した。ORIMA studyでは牛乳100 mLを連日摂取することで耐性獲得(牛乳が摂取可能になること)をめざし明らかな有効性を認めた。しかし安全性に問題があり、アドレナリン筋注を要するアナフィラキシー発生件数は約1回/人/年の頻度であった。そこで本研究は、安全性を最優先に、少量の抗原のOIT(牛乳 1 mLを1年間継続して連日摂取する)の有効性や安全性を検討する。
本研究では対象をORIMA studyと全く同等の対象者に対し、対照群にORIMA studyの治療群と観察群をヒストリカル・コントロールとして設定する。そして、少量OITをORIMA studyと比較し、有効性に関して非劣性であるかどうかを検証する。
本研究は中間解析時の目標症例数を15名、最終解析時の目標症例数を25名とする。サンプル数が少ない本研究のみで安全性を立証することは難しく、本研究に引き続いて、安全性の評価に特化した大規模な研究が必要である。即ち、本研究は少量OIT確立のために必要であるが、過渡的な研究と位置づける。本研究で高いエビデンスが示された場合、その時点で論文報告し、安全性検証のため多施設共同研究を新たに計画する。中間解析結果が不十分な時には、検証レベルに応じて試験の継続、中止を判断する。現時点(2023年3月31日時点)で14名が研究参加し現在進行中である。2024年度中には中間解析を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

順調に進展している。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う入院制限や受診制限などから、介入の開始が遅れたり同意を得られなかった対象者が複数名いた。
このような状況下ではあるが、現在14名が介入を開始しており、現時点(2023年3月31日時点)での対象候補者を含めると本年度中には少なくとも17名の研究参加が見込まれる。よって、2024年度中には中間解析を実施する予定である。

Strategy for Future Research Activity

本研究は中間解析時の目標症例数を15名、最終解析時の目標症例数を25名とする。サンプル数が少ない本研究のみで安全性を立証することは難しく、本研究に引き続いて、安全性の評価に特化した大規模な研究が必要である。即ち、本研究は少量OIT確立のために必要であるが、過渡的な研究と位置づける。本研究で高いエビデンスが示された場合、その時点で論文報告し、安全性検証のため多施設共同研究を新たに計画する。中間解析結果が不十分な時には、検証レベルに応じて試験の継続、中止を判断する。

Causes of Carryover

次年度は研究遂行に使用する物品の購入や定期カンファレンス開催に関わる費用、学会参加費、また研究補助を目的とした人件費が研究経費として計画している。
統計ソフトなどの維持費、消耗品、旅費、人件費等を併せ、954000円の使用を計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 重症牛乳アレルギー児に対するより安全な経口免疫療法の探索2023

    • Author(s)
      鈴木亮平
    • Journal Title

      アレルギーの臨床

      Volume: 43 Pages: 69-72

URL: 

Published: 2023-12-25  

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