2022 Fiscal Year Research-status Report
小学生を対象にした食育が食や食品ロスに関する意識におよぼす影響
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22K12485
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
和田 有朗 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (00441410)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 食育 / 食品ロス / 食の循環 / 小学生 / 意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
わが国では食品ロスの削減が国の重要課題と位置づけられており、SDGsにおいても目標とされている。また、農林水産省が「若い世代の食事習慣に関する調査結果」を公表し、「第4次食育推進基本計画」では、食育の重要性が指摘されており、これらを明らかにすることが食品ロス削減には必要不可欠であると考えられる。 そこで、本研究では、国内・海外の食育および食品ロスの現状に関する文献を調査し、各事例をもとに課題を抽出して、それぞれの課題の分類、整理を行い、対応策を考察した。 さらに、現在行われている滋賀県内の小学校での食育の取り組みの現状把握と課題抽出を行うために、滋賀県内の小学校において、協力が得られた小学校にヒアリング調査を予定していた。しかし、COVID-19の感染拡大により小学校側から対面でのヒアリング調査は難しいとの回答があった。そのため、協力が得られた小学校にメール添付で送付する方法に切り替えてヒアリング調査を実施した。得られたヒアリング調査結果を取りまとめ、調査結果の全体把握を行った。その結果をもとに、現在の滋賀県内の小学校での食育の現状把握と課題抽出についてまとめ、考察した。 本年度の成果である関連資料・文献の整理および対応策の検討やヒアリング調査結果(栄養教諭の先生方のご意見)を参考にして、次年度予定している小学生の食育の受講の有無と食や食品ロスに関する意識の変化との関連を分析するためのアンケート調査に用いるアンケートの作成・設計を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画どおり、既往研究等を調査し、課題の分類、整理を行った上で、ヒアリング調査を実施した。 ヒアリング調査結果を取りまとめ、それをもとに、現在の滋賀県内の小学校での食育の現状把握と課題抽出を行うことにより、初年度から一定の研究成果を得ている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画通り、今後は、小学生の食や食品ロスに関する意識を踏まえ、食育の受講の有無と食や食品ロスに関する意識の変化との関連を分析するためにアンケート調査および食育を行う。 アンケート調査結果から、食や食品ロスに関する意識に影響を与える重要支配因子を抽出し、考察・評価する。
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Causes of Carryover |
研究の進捗は概ね計画通りであるが、人材の確保ができず人件費があまり発生しなかったためである。 二年目においては、当初計画通り、食育を行うため、それらの調査に使用する。
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