2023 Fiscal Year Research-status Report
Establishing a Workflow for Processing and Preserving Archival Materials by Introducing Digital Forensics
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22K12718
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
橋本 陽 京都大学, 大学文書館, 特定助教 (10882615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元 ナミ 東京大学, 文書館, 助教 (10783920)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 人工知能 / AI / 自然言語処理 / 信用価値 / 真正性 / デジタル・フォレンジックス |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度の成果から、、デジタル・フォレンジックス(DF: Digital Forensics)のツールであるビットキュレーター(BitCurator)では、電子記録やデータが作成された機器にしか有効でないことがわかった。そこで、本年度は、より広い視野から、真正性を保障しながら記録を整理し保管していく手法について研究を進めていくこととした。 まず、アーカイブズ学における整理の方法論であるフォンド尊重について、これまで日本国内で議論の乏しかった地域であるフランス、ドイツ、イタリアの考えを参照しながら、日本における捉え方の見直しを試みた。これらの地域はフォンド尊重の生まれ発展した場所であり、これまで軽視されていたことがむしろ不自然であった。これにより、日本のアーカイブズ学で認知されている「原形保存の原則」、またこの原則に関わり、整理過程の中で必須とされている「現状記録」「記録の物理的な移動の禁止」とは、国内だけで行われる方法であり、アーカイブズ学の観点から、紙であれ電子であれ、不要であることが明確になった。 次に、人工知能(AI: Artificial Intelligence)の分野にも着目し、DFにも応用される自然言語処理の専門家と意見交換を行った。昨年度から、参加しているI Trust AIという国際的プロジェクトには、アーカイブズ学以外にも当該分野の専門家が所属しているため、その専門グループとバンクーバーで話し合いの場をもった。またバンクーバーでは、本研究のテーマである、多くが国際標準が定める保管モデルから逸脱した状態で保管されている日本の電子記録に対するAI使用の状況について報告も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ソフトウェアについて、専門知識を取り入れる必要があるため。
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Strategy for Future Research Activity |
いくつかの地方自治体に電子記録の保管方法についてインタビュー調査を進めたいと考えている。
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Causes of Carryover |
国際学会報告での渡航費に使用する。
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Research Products
(12 results)