2022 Fiscal Year Research-status Report
Shogi and Literature database
Project/Area Number |
22K13043
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
小谷 瑛輔 明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (10753618)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 将棋 / 文学 / 小説 / データベース / 芥川龍之介 / 新思潮 / 将棋雑誌 |
Outline of Annual Research Achievements |
1年目は、主に次の4点に関して研究を進めた。①これまでに刊行されてきた将棋雑誌の全貌の把握、②二次文献に基づく将棋と文学関連項目の将棋と文学研究データベースへの入力、③将棋と文学研究会を中心としてこれまで研究が進められてきたがいまだ活字化されてこなかった知見の活字化を促す。④関連資料のスキャニング、OCR処理による将棋と文学関連事項の抽出に基づく分析の試行。それによる成果の論文化。 ①に関しては、これまでに刊行されてきた数多くの将棋雑誌について全体像を把握することができ、今後の総目次作成の見通しを立てることができた。 ②に関しては、データベースの完成はまだ遠いものの、入力したデータの量の上で進捗があった。 ③に関しては、研究会参加者と協力して『将棋と文学スタディーズ2』を刊行し、明治大学学術成果リポジトリに公開した。 ④に関しては、研究手法の試行に基づいて得られた成果を、上記『将棋と文学スタディーズ2』に「文学は遊戯か――芥川龍之介と『新思潮』派の同人たち」として掲載した。これは、芥川龍之介や彼とともに活動した第三次『新思潮』同人たちの間で「将棋」や「遊戯」、またそれに関連するキーワードがどのように用いられているのかについて、データベース構築の過程で得られた情報や、資料のスキャニング・OCRによる大規模なデータ処理の手法を利用することによって、明らかにしたものである。本論文の完成によって、本研究計画の手法が有効であるとの見通しを改めて確かなものとすることができた。 また、同様の手法で行った研究の成果を論文としてまとめ、『国語と国文学』に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」に記載した通り、多くの面で進捗があり、また成果を発表することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、次の方策で研究を進めていく。①将棋雑誌について、総目次がこれまで作成されていないものについて総目次の作成を試みる。②データベースへのデータ入力は引き続き進めていく。③将棋と文学研究会での文献の発掘や知見の共有は引き続き行っていく。また、書籍の刊行など、研究成果をデータとしても扱うことが容易な活字や文章の形でまとめる方法を探っていく。④1年目に行った論文化と同様に、大規模なデータ処理の手法を活用した研究によって個別事例に即して成果が出せることを示すよう引き続き努めていく。
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Causes of Carryover |
研究そのものは順調に進捗していたが、私生活・健康面での問題により手続きが滞った時期があったため、研究費の執行処理が年度末、次年度はじめに偏ってしまい、計算上、次年度使用額が発生することになった。おおむね予定通りの計画で次年度の研究を進めていく。
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Research Products
(4 results)